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モズたちは前を向く

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試合の後

「ありがとうございましたー!」

選手が球場から出てくるお客さんに声をかけていく。19時20分ごろだったか。前半が投手戦かつ、終盤の得点シーンもホームランだったために前回の長丁場が嘘のように試合は終わった。

夜の住之江は暗い。9回に逆転ホームランを打たれて負けるという意味での暗さではない。物理的に明かりが足りない。

ファンの方やその場にいた仲木リーグ代表、シュライクスのスタッフさんと色々話をしているうちに、選手が改めて球場内に入っていった。辻田選手にホームランについて聞きたかったし、よし、出待ちをしよう。勝手ながらそう思い、球場の外で待つことにした。

しかし、待てども選手が出てこない。ブルズの選手は帰路についていく。
と、言うところで、球場内から突然BGMが流れてきた。

もしや。

外野フェンスの方に向かうと、そこには練習をする選手たちがいた。

投手は走り込み、野手はノック。
撤収は21時。時間いっぱいとにかく走る。とにかく自分と向き合って練習に打ち込む。そんな姿を見せていた。

(タイムアタック式のインターバル走で死にそうになりながら走るノイセスこと野井優星)

ちょっと吉田亘輝が心配だった

9回に打たれた吉田亘輝。あと1人のところから逆転ホームランを許した。狭い住之江。ひょっとしたら南港とかならギリアウトだったかもしれない。

実際マウンドでも恐ろしいほどストレートが切れていたし、パームがブルペンでものすごく落ちているのを見た。これを1イニングだけで打ち崩したのだからブルズの打者陣はやっぱりすごい。

力投する吉田

脳裏に浮かんだのは2月7日、練習中に見せた表情だった。藤江コーチの課す走り込みメニューにあからさまに「えーっ」という表情を見せた吉田だった。

過酷な練習メニューにこんな表情の吉田。

「こんなに大学の頃走ってないですよ」という吉田に

「お前ら独立リーグとはいえプロやろ。プロは大学より練習やって当然や!」と藤江コーチが諭した。そのイメージが強く残っていた。

しかし、3月14日にブルズとのオープン戦で好投すると、より笑顔が見られるようになった。
開幕戦で途中打ち込まれても、うつむかず、投げ切ってみせた。

そして、打たれて試合後すぐの吉田の顔は

笑っていた。しっかり前を向いて。

走り込みも登板後すぐでありながら、この表情でやり切ってみせた。吉田は強くなっていた。

次の登板が楽しみだぞ。どんな笑顔を見せてくれるのか。エース候補の次に期待したい。

その傍、満身創痍で召されそうになる野井。スタミナをつけてがんばろう。君の次回登板も楽しみだ。

(練習行こうとすると雨だったりするので、久しぶりにこういう死屍累々パターンが撮れて嬉しい)

余談

安田旺昌と上田優斗(手前)

安田「ブレーンバスター行くぞー!」
他の投手「おいやめとけ、先輩やぞ!」

逆に投げ返す上田。(手の感じがなんかその道の人っぽい)
もう上田も膝の心配はなさそうだ。


ドアの隙間から。グラウンドを見つめる安田。

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