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少数の高所得者層より多数の貧困層

貧困層は、
短期的にみると顧客としての価値は低い。
ですが、何かしらの策によって貧困層が
大きな顧客へと成長した場合、
人数は多数ですし
大きな利益となるかもしれません。

貧困層に視点を当てて、更に社会貢献にも繋がる方法があります。

BOPマーケティングとは?

まずは、「BOPとは何か?」から説明しましょう。

BOPとは、Base of the Pyramid の略である。
世界の所得別人口構成の中で、
最も収入が低い層を指す言葉。

企業がこのBOP層に対して、持続可能性のあるビジネスを行いながら、貧困層の生活の改善や社会問題の解決を後押しする役割、さらにより、大きな顧客として育てて市場にしていく戦略の事を、BOPマーケティングという。

水を与えるのではなく、
井戸を与えるという考え方。

ただ、物を与えるのではなく、その物を自分で生み出す知恵を授ける。

与えられるまで待つ→自ら動いて取りに行く

という考え方に変わり、長期的にみると
両者にとってプラスになる。

貧困層に仕事を提供して、
ノウハウを提供し人を育てる。

大量の雇用を生み出す事によって人手不足の解消にもなるし、貧困層の収入源も確保されるので、BOP層の経済的な能力も上がり長期的にみると大きな顧客へと成長が見込める。

一袋数千円する栄養価の高いサプリがあったとする。とうぜんBOP層にとっては、高額で手の届かない商品なので購入する事はない。そこで、BOP層にも手の届くように商品を小分けにして安価で提供するようにした。

そして、販売員もBOP層の女性に限定し雇用を確保し収入源をもたらす。彼女達の地域における社会的地位までも高める。このような取り組みを継続して行い、BOP層を育て市場を拡大する。


結果的に、BOP層の中で、栄養価の高いサプリが身近な物となり、BOP層の栄養改善にも役に立ち、社会貢献にも繋がる。

おわりに

マーケティングの知識を少しずつ得ていて一つ思った事が、

「自分が勝つ」という考え方よりも、
「参加者全員に勝たせる」という考え方の方が長期的にみると大きな利益を得るのではないか?と思った。

今回得たBOPマーケティングとは少しずれてしまうかもしれないが、仕事の中で、他職種間での意見の衝突があったらまずは、俯瞰で状況を整理して、「どうすれば全員が勝てるのか?納得できるのか?」を意識して考えていきたい。

その為には、今回のBOPマーケティングのBOP層のニーズの把握をする点や知識を共有する点はリンクする部分があるのかもしれない。

全て良い方向に繋がっている感じが好き。

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