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優勝した後、すごく大事なこと

 僕の事務所は北浦和付近なので駅の東口も西口もよく歩く。
 この辺は、駒場スタジアムが近いため、レッズレディースを含めて、いろいろなポスターを張ってくれているお店が多い。
 ホーム3連戦中はゆっくり歩く時間などなく、今日久しぶりに買い物がてら歩いたら、こんなポスターを見つけた。

許可を得て撮影しました。下にはレディースのポスター

 ACL決勝を知らせるポスターの上に張ってある小さなB4のポスター然としたものは…、
 MDPの中央見開き写真「Big Shot」のページじゃないか!
 でも、2枚ともACLには直接関係ないし…。
 ということで、お店の中に入ってご主人に話を聞いた。

 つまりACL決勝のポスターを張っていたんだけど、5月6日の決勝第2戦が終わってしまったので、その部分を隠すために、クラブスタッフが置いていったMDPのページを抜き取って張ったらしい。
 過ぎた日付が書かれていてはあまり格好良くないから、ということだが、だったらはがすんじゃなくて、レッズの写真的なもので隠して、上の部分はそのまま見せ続けてくれる、というのが何ともうれしかった。

 クラブも「優勝しました、応援ありがとうございました、これからリーグ優勝目指して頑張ります」的なポスターを用意していると思う。新聞の号外のように、すぐ出てこないのは、デザインなどに凝っているからで、素晴らしいものが出来上がってくるに違いない。出来上がったら、日程ポスターを張ってもらった商店会さんなどに持っていくのはもちろんだが、個人でも欲しい人にはあげられないか。A4ぐらいの小さいバージョンも作って、さいたま市の小学校全部に配れないか。全員配布が無理なら「ご自由にお持ちください」でもいい。それとも昔のように優勝賞金のおすそ分け的にサッカーボールの寄贈などを計画しているのだろうか。コロナ禍が以前どおりなら難しいだろうが、今なら大丈夫じゃないか?

 浦和のクラブがアジア王者になった。浦和のクラブがアジアの代表として世界大会に行く。そのことを浦和の人たちにもっともっと知らせる必要があると僕は、強く思う。遠慮せずにうるさいほど、言ってもいいと思う。
 残念ながら、浦和の人にとって浦和レッズがACL王者になったことは、日本人にとってWBCで侍ジャパンが優勝したことほどうれしくないかもしれない。もちろん歓喜した浦和の人も少なくないだろうが、特に野球ファンとも言えない人がWBCには注目したように、レッズファンではない市民がACL決勝を固唾をのんで見守ったかというと、そうでもないだろう。

 浦和の会社の人が県外に行って、「実はこの間、浦和レッズがアジアで優勝したんですよ」とセールストークに使ってもらえるほどの存在になって欲しい。 
 子どもが大型連休に両親の実家に行って、おじいちゃん、おばあちゃんに「ねえ、こんどレッズがアジアのけっしょうにでるんだよ。このあいだ、サウジアラビアで試合してきて、こんどは埼スタで試合するんだよ」と自慢げに言うほどの浦和レッズになって欲しい。

 そのためには、開幕のとき以上に、優勝したことを宣伝、いや喧伝してほしい。
 知らない人には「へえー」と思ってもらう。
 ちょっと知っている人には「そうだ、そうだ。レッズ勝ったんだ」と思い出してもらう。
 普通に知っている人には「リーグ戦も優勝するといいな、その前にルヴァンカップか」とまた埼スタに来てもらう。
 十二分に知っている人には、誇りにしてさらに闘う気概を高めてもらう。
 
 商店会のみなさんも「優勝ポスター」を待っているはずだ。
 とりあえず、僕はあの店に新しいMDPを持っていこう。

 

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