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清尾淳のレッズ話#278 わかってきた「ダービー」の本質 /「大宮」のとらえ方が変わった

 他国のことはよくわからないが、イングランドのマンチェスターやリバプールに住むサッカーファンは、「ロンドンダービー」のことを「けっ、あんなのダービーじゃねえよ」と思っているのか、「いいなあ、シーズンに何回もダービーがあって」と思うのか、どっちだろう。

 ロンドンダービーでも、「アーセナル対チェルシー」と「チェルシー対トテナム」と「トテナム対アーセナル」は格上で、ウエストハムやフルハムが絡むと格が下がるとか、あるのだろうか。

 日本でも、「長野パルセイロ対松本山雅FC」は長野「県」ダービーではあるが、もしかしてだけど、さいたまダービーよりもはるかに殺気立った試合になっているのではないかと思うし、FC琉球がJ3にいる間に沖縄SVが昇格したら、どんなダービーになるのだろう、と素人が勝手なことを思っている。

 おまえ、素人ではないだろうって?
 いや、その地域のダービーについては、その地域の人でないと、その本質がわからないのではないかと思う。
 そういう意味ではまだ43年「しか」浦和に住んでいない僕と、浦和生まれの浦和育ちの人とは、「さいたまダービー」に関する意識が違うかもしれない。

 僕の感覚だが、以前は「大宮」と言えば、駅だったり大宮市だったり、とにかく地域を意味する言葉だった。大宮サッカー場だったかもしれない。
 しかし今は「大宮」と言えば最初に浮かぶのがアルディージャというサッカークラブだ。レッズと同じカテゴリーにいるときと、カテゴリーが違うときとでは若干抱く感情が違うかもしれないが、間違いなく以前とは異なる思いを持って「OMIYA」と発音している。

 他の人たちはどうなんだろう。



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