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清尾淳のレッズ話#258 確かな土台に強力な武器~歴代最高の補強か /それを可能にしたもの

 そういえば、後年(2006年か2007年)、レッズのことを「外人部隊」と称して、炎上した大御所がいたっけ。
 日本国籍を取得した人を日本人と認めたくないのか、それともネネ、ポンテ、ワシントンのブラジル国籍の3人に、闘莉王、アレックス、セルヒオの「元外国籍」3人がいて、さらに小野伸二のような欧州帰りもいるなんてズルい、ということだったのか。レッズ生え抜きの選手が少なく、移籍で獲得した選手ばかり、という意味だったのか。
 何にしても、ちょっと軽率だったと思う。

 「外人部隊」呼ばわりはともかく、「Jリーグ2チーム分の戦力」と言われたのはかなり当たっていた。ベンチに日本代表経験者がズラリという状態で、紅白戦の顔ぶれが豪華だったことは間違いない。
 その「2チーム分」の選手を本格的に集め出したのが、この2004年だった(GK都築龍太は2003年加入)。
 それが可能になった要因はいくつかある。
 
 まず埼スタでのホームゲームが増えていくことで入場料収入などが増し、年俸などの条件で良いオファーが出せたこと。
 強化担当者の尽力。とりわけ森孝慈GMの交渉力の高さ。
 2年間の土台作りでチームのベースができていたこと。
 そして、何と言っても「あの応援の中でプレーしたい」と選手に思わせるレッズサポーターの存在が、各選手が移籍を決断する決め手になったのではないだろうか。

 いわゆる「レッズブランド」が定着していく時期だ。


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