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2月18日(2017年) 再燃した、年間勝ち点59のチームに優勝された憤り

 2017年2月18日(土)、浦和レッズは日産スタジアムで鹿島アントラーズと富士ゼロックススーパーカップを戦った。

 前年、Jリーグも天皇杯も優勝していないのにスーパーカップに出場するのは2回目だった。
 2016年、レッズはJリーグ1stステージ10勝3分け4敗、2ndステージ13勝2分け2敗。通算23勝5分け6敗の勝点74を挙げ、年間勝点1位となった。かつてレッズがJリーグ優勝したときの勝点72を上回る自己最多であり、同じ2ステージ制の2015シーズン、サンフレッチェ広島が挙げた年間勝点と並んでJリーグ歴代最多タイの数字でもあった。

 だがレッズは年間リーグ王者ではなかった。
 2シーズンだけ導入されたチャンピオンシップ制により、2ndステージ11位で年間勝点59の鹿島にチャンピオンシップ決勝で敗れ年間2位という扱いになった。Jリーグが18チーム制になってから優勝チームの勝点が最も少なかったのは、最終節まで5チームに優勝の可能性があった2005年で、優勝したガンバ大阪の勝ち点は60だった。
 2016年の鹿島は「Jリーグ優勝チームの年間最少勝点」を更新したことになるが、それは記録として残っていないだろうな。
 
 2016年の年末から憤まんやる方ない毎日を送っていたといって過言ではなかったが、年も明けたので、さあ気分を一新して頑張るぞと誓った元日。天皇杯決勝で鹿島が川崎フロンターレに勝ったのを見て思った。

「あれ、そしたらレッズは今年のスーパーカップに出なくちゃいけないのか?」

 かつてJリーグと天皇杯の優勝チームが同じだった場合、たとえば2006年のレッズがそうだったが、翌年のスーパーカップでレッズと対戦したのは、Jリーグ2位の川崎フロンターレでなく天皇杯準優勝のガンバ大阪だった。
 ところが2015年にスーパーカップにレッズは出場した。G大阪が2014シーズンに3冠を獲り、8年前の例からすると、G大阪と対戦するのは天皇杯準優勝のモンテディオ山形のはずなのに、なぜかJリーグ2位のレッズが出場したのだ。

 優勝せずに“繰り上げ”で出場するのは、何とも気持ちが盛り上がらない。スーパーカップで勝って前年の優勝チームに雪辱すればいいのだが、なぜだろう。それよりも前年Jリーグ2位に終わった悔しさが先に立ってしまうのだ。
 特にこの2017年は、「前年のJリーグ優勝チームより年間勝ち点が15も多い2位チーム」として出場したわけで、あの理不尽な制度に対する憤りが湧いてきた。

 スーパーカップに「出なくちゃいけない」などと言ってはいけない。スーパーカップは2つの優勝チームがJリーグ開幕に先駆けて行う“模範試合”のようなもので、出場するのは名誉なことだ。優勝して出るならば。
 
 正直、試合は負けたということしか記憶になかった。記録を調べると、0-2で折り返した後半、興梠慎三と武藤雄樹のゴールで追い付いたが、83分に決勝点を奪われている。そう言えば一度は大いに盛り上がった気がする。2-3の惜敗だったのだ。

 この後、スーパーカップは天皇杯優勝チームとして2度出るが、勝利は2022年までおあずけだった。

 さて、みなさんは2017年2月18日、何をして何を感じていましたか?
【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。

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