不運な遭遇

修学旅行の高校生数十人も、一般の数十人も同じ人間であり、そのあたりの空間を占める割合は変わらない。
だけど修学旅行の一団に遭遇したとき、傘を持っていない時に大雨に降られたような気分になるのは何故か。
一、周りへの遠慮がない。若いからに加えて集団でいるから特に遠慮がなくなる。
二、修学旅行という非日常に向かうせいかテンションが高い。だから、おそらくいつも以上にうるさい。

大雨ならば近くのスーパーに飛び込んで雨宿りするとか、コンビニで傘を買うとか対処のしようもある。
しかし同じ飛行機に乗り合わせるというのは、どうにも避けようがない。搭乗待合室で約50分間。搭乗してから約3時間。くそ、修学旅行で沖縄なんか行くんじゃねえよ。俺の高校時代みたいに伊豆、箱根にしとけ!
関東の高校でそれはないか。

昔、勤めていた会社の後輩で、高校の制服(たぶん女子だけ)を見てどこの学校か当てるのが得意という、どこか不気味な奴がいたが、いまあいつがそばにいたら、この高校生たちの学校を聞いてみたい。せめて機内では静かにするくらいの常識を持ち合わせているか判断する参考にはなるだろうから。

もうすぐ搭乗時間。裸で狼の群れの中にいる状態が終わるのか、もっとひどくなるのか。ひどくなったときには、俺の特異な能力を発揮するしかない。

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1957年、石川県加賀市生まれ。1981年、埼玉新聞社に入り浦和の住人に。1992年から、浦和レッズオフィシャルマッチデープログラム(MDP)の編集を担当。2005年に退職し、フリーでMDPの編集を請け負っている。清風庵(http://saywhoand.jp/)庵主。
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