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2月19日(2022年) シーズンを象徴する、押しながら0-1の開幕戦

 2022年2月19日(土)、浦和レッズはサンガスタジアムで京都サンガFCとJリーグ開幕戦を戦い、0-1で敗れた。
 
 12年ぶりJ1復帰を果たした京都。昇格チームと初戦で当たるというよりは、2020年の終盤、曺貴裁監督のレッズ招聘が情報として流れていたことに関連づけてのカードか? と思わせるマッチメークだった。
 それとも、レッズOBの曺監督以外に杉山弘一コーチ。選手では武富孝介、マルティノスが在籍。レッズから期限付き移籍中の荻原拓也と金子大毅は契約上、出場できないが、レッズがらみの人物が多いからか。

 そういう背景はともかく、開幕戦で昇格チームに負けるわけにはいかなかった。レッズはリカルド・ロドリゲス監督の2年目で、チームの成熟度も増していた。
 ところが開幕の週になって、スタッフや選手にコロナ陽性判定者が複数出たことで、準備していたものが狂った。誰が陽性だったか公表はされなかったが、ルーキーの安居海渡が―安居が開幕先発でも不思議はないが―本職のボランチではなくトップ下で起用されたことや、リザーブメンバーにレッズユースの早川隼平が入っていたことで、危機的状況であったことは想像がつく。

 それでも負けてはいけなかったと思う。
 内容的にも押していたのはレッズだった。だが点が取れなかった。そして後半に入ってすぐ、京都に押し込まれたとき、相手のピーター・ウタカをフリーにしてしまった。京都の決定機はそれだけだったと言ってもよかったが、その1回で失点。その後もゴールを決められず、京都にJ1復帰戦白星を献上してしまった。

 この敗戦は、相手の絶対的エースを野放しにしてしまった守備の緩みからだと今でも思っているが、押していながら点が取れないというのは、第2戦以降も続き、シーズン前半の低迷の背景になった。それを象徴するような開幕戦だった。

J1で初めて使用されたサンガスタジアム

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