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10月18日(2017年) 勝ち方を知ったチームの決勝行き

 2017年10月18日(水)、浦和レッズは埼玉スタジアムに中国の上海上港を迎えて、AFCチャンピオンズリーグ2017の準決勝第2戦を行い、1-0で勝利した。3週間前にアウェイで行われた第1戦は1-1のドロー。2試合合計2-1でレッズの10年ぶりACL決勝進出が決まった。

 上海上港は前年、G大阪と同じ組でグループステージを1位で勝ち上がり、ラウンド16ではFC東京を破っていたが、この2017年は様相が大きく変わっていた。監督はアンドレ・ビラス・ボアスが就任し、ブラジル代表MFのオスカル、ウズベキスタン代表ボランチのアフメドフが加入。日本でも有名な「超人ハルク」フッキも健在だった。

 2017年のレッズは、その上海上港と同じ組になり、身構えた記憶がある。
 グループステージでの対戦は1勝1敗。最終的に勝ち点12で並んだが、直接対決の成績でレッズが上回り、グループ1位になった。った。アウェイ2-3、ホーム1-0のアウェイゴール差だった。

 共にノックアウトステージを勝ち上がり、東アジアの決勝である、この準決勝で再戦した。相手はレッズへのリベンジと初の決勝進出へ、モチベーションが高かったと思う。
 だが、2013年から5シーズンで4度目の出場となるレッズは、ラウンド16と準々決勝の間に指揮官がミハイロ・ペトロヴィッチ監督から堀孝史監督に替わっていたが、選手たちがACLの戦い方、勝ち方をよくわかっていた。特に上海上港との対戦は経験済みで、勘どころを押さえた試合ができた。アウェイでの第1戦は、左DFの槙野智章が相手のフッキを徹底マーク。それでも先制点を許したが、戦い方を変えずに相手に追加点を許さず、前半のうちに同点。1-1で浦和に戻ってきた。

 ルヴァンカップ、天皇杯共に敗退し、リーグ戦でも第29節現在で7位と、国内タイトルなしのレッズがACLに懸ける気持ちは、いつも以上に強かった。立ち上がりから攻勢をかけてくる相手に、しっかりと対応し、12分にCKからラファエル・シルバのゴールで先制した。さらにギアを上げてきた上海に、何度か危険なシュートを打たれたが、レッズの集中力は切れることなく、この年ホームで上海に2度目の完封勝ち。2度目のACL決勝行きを決めた。

MDPから

 前回、優勝したときのACLと比べて、いろいろなことが変わり、整備され、大会のレベルも上がっていたが、2013年から4度目の挑戦で得たファイナリストの地位だった。過去3度の悔しい経験が生きていたと思う。

 さて、みなさんは2017年10月18日、何をして何を感じていましたか?

【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。

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