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4月25日(1998年) アウェイ鹿島戦、8年目のビッグな初勝利

 1998年4月25日(土)、浦和レッズはアウェイのカシマサッカースタジアムで鹿島アントラーズとJリーグ1stステージ第8節を行い、4-1で勝利した。Jリーグがスタートして8シーズン目。初めてこのスタジアムからリーグ戦の白星を持ち帰ることができた。

ボランチに石井、福永がトップ

 言わずと知れた、小野伸二加入の年。開幕から第5節までは4勝1敗とまずまずだったが、第5節の勝利はアビスパ福岡にホームでPK勝ちという危ない勝ち方だった。
 さらに第6節はアウェイで昇格チームのコンサドーレ札幌に完敗、第7節もホームで清水エスパルスに敗れた。ここで原博実監督はメンバーをいじった。
 敗れはしたが、札幌戦、清水戦の後半途中出場した石井俊也が、ボランチで安定した力を発揮しているのを認め、この鹿島戦それまでボランチを務めていた福永泰を前線に回して石井を中盤の底で先発させたのだ。

 GK土田尚史、4バックは右から山田暢久、ネイハイス、西野努、城定信次、ボランチに石井とゼリコ・ペトロヴィッチ、二列目に伸二とベギリスタイン、2トップが福永と大柴健二、という先発だった。
 この狙いは当たった。石井がDFラインの前で精力的に動き、中盤の攻撃的な選手たちの守備の負担を減らせば、福永は前線と中盤の間で攻撃のアクセントとなった。

早々の失点も4ゴールの大逆転

福永はこの試合1ゴール2アシストの活躍

 レッズは、開始3分にミスから先制されるが、35分に福永が同点ゴールを挙げて折り返すと、後半早々、福永のパスから伸二がミドルシュートを叩き込み逆転。その後も福永のスルーパスで大柴が3点目。最後は61分にベギリスタインがPKを決めてで4-1と突き放した。
 79分にネイハイスが2回目の警告で退場したが、レッズは3点差を守り切った。

伸二のシーズン2点目は鹿島からの勝ち越しゴール
MDPから

それまでリーグ戦では鹿島に2勝14敗と大きく負け越し、特にこの場所では7戦全敗。1996年に秋田で行われたアウェイ戦も敗れていた。
 カシマスタジアムからの渋滞する道を悔しい思いと一緒に浦和に帰って行くしかなかったレッズサポーターだったが、この日はアウェイ鹿島戦で初勝利、しかも3点差での完勝、新しい布陣の成功、ルーキー小野の見事がゴールなど、お土産がいっぱいで、帰りの車の中では話題に困らなかっただろう。

こんなふうに「記念日」的に言いたくなるほどだった(MDPから)

さて、みなさんは1995年4月25日、何をして何を感じていましたか?

※この内容はYouTube「清尾淳のレッズ話」でも発信しています。映像はありませんが、“ながら聞き”には最適です。
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