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2月27日(2022年) 6度目の挑戦で初めての皇后杯優勝

 妻夫木聡らが出演している宝くじのTVCMの最新版を見るたびに、子どものころ考えたことを思い出す。

 何で2月だけ28日までなんだろう。31日まである月のうち2か月から1日ずつ持ってくれば30日になるのに。
 そしたら1年のうち30日の月が7回で、31日の月が5回になるから、たとえば1月から7月までは30日で、8月から12月までは31日にした方がわかりやすいだろう。あるいは、その逆か。
 うるう年のときは7月を31日にすればいい。28日って短すぎるじゃないか。

 俺ってすごいこと考えついた!
 そう思ってしばらくすると、違う自分が気づく。

 28日か29日という区別だから4年に一度という特別な年という意識が湧くのか。30日か31日かだと、ふだんの年との違いがわかりにくいかも。2月だけ28日か29日、となっているのはなるべく忘れないようにするためじゃないか。

 そう思い直して「世紀の大発見」を誰かに話すことはやめた。「2月のばかぁ!」と泣き叫ぶ吉岡里帆にも教えてあげたい。

 と、くだらない前振りだった。
 昨年3月1日から始めたこのマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年」も、2月いっぱいでコンプリートする。今年の2月は28日までだからあと2回か、と思ったら昔の思考回路を思い出した。ちなみに2月29日に公式戦はもちろん、プレシーズンマッチなども行われたことは30年間で一度もなかった。あったら、いつ書いたらいいのか悩むところだった。
 では。

 2022年2月27日(日)、三菱重工浦和レッズレディースはサンガスタジアム by KYOCERAで、ジェフユナイテッド市原・千葉レディースと第43回皇后杯全日本女子サッカー選手権決勝を行い、1-0で勝利した。レッズレディースが誕生してから6度目の決勝で初めての優勝だった。

試合前の円陣

 この前回と前々回もレディースは皇后杯決勝に進出したが、2年連続で日テレ・ベレーザに敗れていた。前年は同じサンガスタジアムで点の取り合いになり、延長まで行ったが最後に力尽きた。
 皇后杯決勝が天皇杯の前座として国立競技場で行われていたころは、皇后杯の決勝が終わったころに、天皇杯の決勝を取材に来る記者やカメラマンと遭遇し、

「あれ、浦和負けてるのに、清尾さんなんでいるの?」
 いや、皇后杯で…
「あ、そうだった。で?」
 負けました…

 そんな会話を交わし、2倍の悔しさを抱えて千駄ヶ谷から帰ったこともあった。

 天皇杯決勝に比べればスタジアムの入りは比べものにならないくらい少ないし、女子サッカー人気自体がまだまだ低調だ。
 だが、積み上げてきた歴史の重さは、人気とは関係ないと思う。
 サンガスタジアムの記者席で、僕は2005年度の天皇杯でレッズが初優勝したときと同じくらいの感動を味わっていた。

取材に行った証拠

【あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~】は、レッズサポーターのみなさんから投稿を募っています。浦和レッズ30年の歴史をいっしょに残していきましょう。詳しくはマガジン「あの日のわたしたち~浦和レッズ30年~」のトップページをご覧ください。

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