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清尾淳のレッズ話#284 阻まれたナビスコ杯4年連続決勝進出 /知らないうちに強くなってたジェフ

 2005年当時、調べた。ナビスコカップ決勝出場回数は鹿島が5回で最多だけど、連続出場は? ヴェルディが4回だった。
 だったら今年出れば、とりあえずヴェルディに並んで、来年は連続最多記録が狙えるな。MDP決勝特別号を作りながら、そんなことを考えていた。

 決勝出場回数を競っても仕方ないが、とりあえずそれしか自慢できるものがない。そんなわけで「常連」になりつつあった、ナビスコ杯ファイナリストに今年も、なる気満々だった。

 正直、ジェフは「知らない間に強くなってた」。
 たとえば2004年の2ndステージはレッズが優勝した大会だったけど、そのときジェフが何位だったか知ってる?
 みんな、レッズが優勝したときは、負けたけど、2位のガンバも負けたのでレッズが優勝、という事実があるから2位はガンバじゃないの?というイメージがあるだろう。だけど、その13節現在ではガンバが2位だったが、そのとき4位だったジェフが最終的に2位まで上がったのだ。
 レッズとの勝ち点差は9でだいぶ離れていたので、あまり意識にはなかった。
 実は2003年も1stは3位で、2ndは2位だったのだ。しかし2ndの最終節は横浜FMか磐田、あるいは鹿島の3チームにしか優勝の可能性がなかったので、注目されなかった。つまり目立たないように、いつの間にか強くなっていたという感じだったのだ。もちろんジェフ関係者はサポーターも含め、オシム監督になってから強くなっていくのを実感していただろう。

 2005年のナビスコ杯準決勝は、2試合ともジャッジへの不満が多く残るものだったのは事実で、レフェリーに4年連続決勝出場を阻まれた、と言ってもいいと今でも思っているが、それでも実際に戦ったのはジェフ。本当にレッズがジェフより強かったら、審判のミスジャッジごと粉砕していたはずだ。

 だから、やっぱりレッズの決勝進出を阻んだのは、第2戦で2ゴールした阿部勇樹かな。
https://youtu.be/ApOhajnSi2k





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