1月5日(2000年) 阿部と室井が浦和「復帰」! うれしいニュース
2000年1月5日。浦和レッズはこの年の新加入選手として、新人の早川知伸、鈴木啓太、千島徹を、移籍加入選手として阿部敏之、室井市衛を発表した。新加入記者会見はだいぶ遅く、1月30日に行われた。
20年前は、このころまだ正月気分が残っていたかもしれない。ある意味で「お年玉」のような情報だった。
浦和出身で、浦和市立田島中学校の同期。全国中学校サッカー大会でベスト4まで進んだ2人は、室井が武南高校を経て1993年に鹿島入り、阿部が帝京高校から筑波大学を経て1995年に鹿島に加入した。
阿部はレギュラー、室井は準レギュラーという立場で、黄金期を迎えていた鹿島から、J2に降格したばかりのレッズに移籍というのは、レッズサポーターから見れば、故郷である浦和のチームをJ1に復帰させるために、「戻ってきた」ようなイメージだった。
また啓太と千島はU-18日本代表の同期で、代表チームの活動中だった1999年11月27日、レッズ降格の情報をバスの中で知り、加入が決まっていた2人が肩を落としたという話もあった。
千島は1994年に、当時レッズの育成チームという位置づけだった浦和スポーツクラブジュニアユースに加入。ユース時代の3年間はレッズユースに在籍し、昇格した選手。以前にも書いたが、浦和スポーツクラブ加入に当たっては僕も少し関わった経緯があるので、プロ入りはうれしかった。
阿部と室井はレッズがJ1復帰するのに欠かせない活躍をしてくれた。
啓太はその後16年間在籍し、中心選手としてプレー。2011年はキャプテンとして残留争いの先頭で闘った。
早川は清水商業高校から順天堂大学を経て新加入したDFで、レッズでの出場は少なかったが、2021年に横浜FCの監督としてJ1での指揮を執った。レッズに新人として加入した選手が、相手チームの監督になって対戦するのは早川が初ではないかと思う。
そのシーズンの闘いを左右すると言ってもいい新加入選手。いつになっても、この情報をワクワクしながら待っている。
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