切迫流産と切迫早産と半年間の寝たきり生活。

この時期になると思い出す。

切迫流産、切迫早産、そして、半年間の寝たきり生活。

私はちょうど3年前、二人目妊娠中に、切迫流産からの切迫早産、仕事にドクターストップがかかり、出産までの半年間自宅で寝たきり生活というのを送ったことがある。

ちなみに、切迫流産と切迫早産について。

「切迫流産」「切迫早産」と診断されるプレママが増えているようです。「切迫」とは「差しせまった状態」を指し、妊娠22週未満で流産のおそれがある場合を「切迫流産」、22週~37週未満で分娩する可能性があると「切迫早産」と呼ばれます。

切迫と診断されたら、治療としては、ひたすら安静にするしかない。薬もくれるが、そんなの気休め程度で、ひたすら安静。安静といっても、家でゆっくりしてれば良いとかでなくて、とにかく本気で安静。いついかなる時も横になり、トイレとご飯とお風呂以外は動くことも許されず、ひたすらひたすら横になり、子宮への負担を減らす。

これが大変辛い。

正直、二度と経験したくないくらい辛いものだった。

辛いこと①外に出られない

ぜったい安静は、同然ながら外に出られない。診察の日以外は全く外に出る事なく、ひたすら家にいた。これが精神的に辛い。そもそも私は元々家にいれないタイプで毎週末のように外に遊びに出かけていたので、家という限られた空間に(それもほぼリビングのソファーか寝室のベッド)居続けないといけないというのは辛かった。

辛いこと②本当に何にもできない

絶対安静は当然家事も出来ない。でも、家にいると見えてしまう。昼間の明るい太陽の光に照らされてキラキラと輝く埃達が、、、目の前に転がる子どもの食べかすが、、、ガピガピになった米粒が、、、でも、掃除機をかける事を許されない。これがまた辛い。昼間家にいるのに、なんて生産性がないんだ!なんて時間を無駄にしてるんだ!と自分をせめてしまう。意外と何にもせずに家に居るだけってのも辛い。(いや、妊娠って一番生産性高い事をしているんだけれども)

辛いこと③夫と子どもへの迷惑

正直、これが一番辛かった。結局、何にもしないで寝てるだけの私を夫も子供も良く耐えてくれた。まず子ども。急に抱っこもおんぶもできなくなり、外遊びや一緒の外出とかも一切できなくなった母。ゴロンと横になってキツイ(悪阻も酷かったから)顔をしてうえーうえー言ってる母を見て戸惑ったに違いないが、いつも「大丈夫?」と声をかけてくれた。不思議と無理に遊んでとかせがんでくることも無かった。子どもなりに何かを感じてたのかもしれない。

そして夫。本当に夫は頑張ってくれた。私が動けないので、全ての家のこと諸々は夫が担うことになる。保育園の送り迎えから始まって、朝ごはん作り、夕ご飯作り、片付け、洗濯、掃除、子どもの世話、、、それを自分の仕事の合間にやりくりして、時には家に仕事を持ち帰って、家事が終わった後とかにやってたのも知っている。なのに、なのに、、、一言も文句を言われた事がなかった。私は心が狭いので、反対の立場だったら文句の1つも、というか毎日のように文句を言っていたに違いない。でも、彼は全く文句を言わなかった。ただ、ただ、日々のアレコレをなんとかこなす事だけを目標に頑張ってくれた。それも半年も。神かっ!!本当に彼の協力がなかったら出産までの行き着かなかったし、2人で出産したと言っても過言ではない。感謝しかない。

こうして産まれた二人目も、もう2歳半。すくすくと成長して元気に走り回っている。でも、毎年この時期になると、当時のこの生活を思い出すし、きっとこれからも思い出すんだろうなと思っている。




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