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自叙伝

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あまりに遠回りしてきたかのように見える私が 「自分には自分しかいない、そしてわたしは大丈夫」 と、48歳で分かるまでのお話です。
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#専業主婦

【その3】最初の結婚

医療事務の専門学校を卒業して、外資系保険会社の健康保険組合の職員になった。 病院への就職を考えたが、実習であまりの向いてなさに絶望して止めた。 そこの健保の仕事は恐ろしいほど日本的で、アナログで、安月給だった。上司は保険会社から天下りしてきた人たちだった。 同期の子とは仲が良かったが、年下の先輩たちには嫌われていたし、わたしもバカにしていたから関係は最悪だった。仕事内容も、仕事環境も何にも楽しくなくて、なんで私はここにいるんだろうと工場勤務の時のデジャブかのように似たような