あれは何だったのだろうか


T氏の提案でウーバーを頼む流れになり、

2人でPCを一緒に覗く。

以前の冷凍餃子の件で、期待はしていなかった。


ここはどう?


T氏が選んだのは有名な大御所シェフのお店だった。

一品一品が結構な値段で、私ひとりで利用することはない価格設定の店だった。


彼の提案通りに前菜、メイン、デザート

色々頼むと

かなり豪華な夕食になった。


ワイン代が含まれない分、

レストランで食べるより安くあがっているとはいえ

やはり物価の高い国である。

届いた商品に付着したレシートの合計金額を見ると結構な金額だった。


あの時の冷凍餃子は何だったのか

私のお誕生日のお祝いをする予定だった当日は

彼から冷凍餃子を提案され、

何故に今日は高級思考なのか。


T氏の意向が全く読めなかった。いや、彼は何も考えていないだけなのかもしれない。よくあるお勉強が出来る系の、頭の良すぎる変わり者タイプなのかもしれない。


T氏と夕食を共にしながらそんなことを色々考えていた。



高級店とはいえ、

味は値段相応のものではなく、結局ウーバーだった。


数時間後、雨はすっかり上がり、

そして、今日も何の進展のないまま、

T氏の自宅を後にするのだった。


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