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日向坂46ドキュメンタリー映画「希望と絶望」を観て、少し経った今思うこと

初めてnoteを書いてみようかなと思い立ち、勢いで進めてしまっているので駄文お許しください。

今回は7/8に公開された日向坂46のドキュメンタリー映画2作目「希望と絶望」を2回見て(少ない)考えたことを簡単に書き連ねてみようかなと思います。
ネタバレを含むと思われるので、ご了承ください。

過ごしてきた日々をストーリーとして見ることについて

予告編や本編冒頭でもあるように、キャプテンの佐々木久美さんは「この2年間はあまり見て欲しくない、ストーリーとして昇華されてしまう事に違和感がある」といった趣旨の発言をしています。

日向坂のメンバーにとって、この2年間は確かに歩んできた道のりであり人生の一部であるというのは紛れもない事実だと思います。
もちろんコロナウイルスの流行やメンバーの離脱など様々な苦難が次々と彼女達を襲い、それを乗り越えてきたことをストーリーとして見るのが間違っているとは思いません。
しかし、それを如何にもプロットがあり、誰かに描かれた様なものとして受け止められるのに違和感を抱いているのだろうと感じました。

しかしこれは日向坂というグループ、そして所属しているメンバーそれぞれに人間として有り余る魅力や苦難を乗り越えることが出来る力が備わっていることの証明となっているとも捉えられると思います。
魅力の無いストーリーや人物には、人は見向きもしません。
アイドルとして応援されることが見込まれ、密着した映像(もちろん編集や切り取りは中途に発生していますが)を世に出して良いものとして判断されること自体がストーリー性を孕んでいるのではないでしょうか。

唐突に自分の話になってしまいますが、お許しください。
僕は大学で歴史学を齧っています。
今回の映画を見た上で、これは『日向坂が歩んできた歴史』を紀伝として見ているのではないかと考えました。
紀伝にはどうしても作者(今回の場合は竹中監督の意向など)の恣意性が含まれるものでありながら、基本的には起こってきた事実を線として著すものとなっています。
映されていた映像が全てでは無いのは勿論の事ながら、事実を順序だてて組み込んでいる構成に歴史性を感じました。

歴史にストーリー性を感じるのは、そこに登場する人物は皆寄り添う人々がバックに存在し、自らの矜恃を持って生きた人物であるという点を含んでいると思います。
また、そのような人物に自分もなりたいと思う憧憬も含まれるのでは無いでしょうか。
アイドルもまた、自らの思うアイドルを目指しそれを応援するファンが存在します。
それゆえアイドルを応援し、映されたアイドルを見ることにストーリー性が付き纏うのはごく自然なことのように思うのです。


キャプテン佐々木久美さんと、それを取り巻くメンバー

大事なことなので最初に言いたいと思います。
キャプテンの佐々木久美さん(以降久美さん)は、人間として、アイドルとして偉大の一言に尽きます。冗談じゃなく。

久美さんは最年長でありキャプテンであるという立場上、グループ全体を見渡した行動や発言が目立ちます。
自分がどう、よりも先にメンバーやグループを案じる発言はこれまでも数多く見てきました。
それに加えてタフであり器用である事も相まって頼られる事が非常に多く、心配な気持ちも少なからず抱いていました。
しかし、ケヤフェス2021後の叫びと渡邉美穂さん(以降美穂さん)のラストの言葉で少し、その気持ちが和らぐような感覚になりました。

ケヤフェス2021の場面は、詳しく言及はせずとも見ているファン側がスタッフサイドに嫌悪感を抱くような構成となっており悶々とした気持ちで作品が進んでいきました。
しかし、終わった後の叫びの部分では同期である高本彩花さんと加藤史帆さん(以降史帆さん)と不満を吐露しており、一緒にネガティブな気持ちを共有できる仲間が居ることに非常に安心感を覚えたのでした。
更に、美穂さんの「久美さんには幸せになって欲しい」といった趣旨の発言で、ちゃんと久美さんのことを見てくれていて、それをちゃんと言葉にして伝えてくれる人が近くに居たという感動がありました。

活動休止から復帰した小坂菜緒ちゃん(以降菜緒ちゃん)は、久美さんや史帆さんを慕い、『ちゃんと頼る』事を身に付けたような気がします。
1st~4thまでセンターを務め続け、年少メンバーにも関わらず計り知れないプレッシャーを抱える菜緒ちゃんを支える体制が、多忙を極めた5th期間やケヤフェス2021、ツアーでの経験や結束を経て漸く整った様な感覚を覚えました。
勿論それは菜緒ちゃんだけではなく、人との繋がりが希薄になる時勢ながら、メンバー同士の仲を深めていった中でお互いに支え合い、気を許せる関係性が構築されたのでは無いでしょうか。
7thのフォーメーション発表の場面でも久美さんの口からW佐々木やとしきょんで周りを固めて菜緒ちゃんを支える体制が言及されるなど、2年間を通して全員で日向坂であるという意識がより強くなっていると感じました。

長くなってしまったのでここらで締めさせて頂きます。
推しメンについても書いてみたいなと思うので、気が向いたらまた筆を進めたいと思います。

ではまた。


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