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漁業を知るマガジン

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漁業とは無縁の人生を送ってきた筆者が地方移住を機に瀬戸内エリアで頑張る漁師や漁業関係者の仕事、地域での活動を取材。漁師の仕事に興味がある人、地域ブランドづくりや地域活性を考える人…
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2022年12月の記事一覧

20代の二人が漁師を仕事に選んだ理由

メディアで報道されているように、高齢化や若者の人口流出などにより、日本の第一次産業従事者は年々減少傾向にある。これは、地方移住先として私が選んだ瀬戸内エリアの離島、小豆島や豊島も例外ではない。 漁業が盛んな瀬戸内エリアには、昔から多くの漁師町が点在している。しかし令和を迎えた今では、20代から30代の漁師に出会える確率はとても稀。進学を機に島を出て都会で就職したり、卒業後に島に戻って来たとしても第一次産業以外の仕事に就く若い世代が多い中、小豆島で「漁師」を仕事に選び生きるこ

地域ブランド「小豆島島鱧®︎」誕生秘話

鱧といえば、京阪神を中心に夏の風物詩として親しまれている高級魚。鱧の産地としては兵庫県の淡路島や明石港、徳島県、愛媛県、山口県などの瀬戸内海に面したエリアが有名だが、瀬戸内海で2番目に大きい離島、小豆島にも「小豆島島鱧®︎」というブランド鱧があることをご存知だろうか。 小豆島ブランドに学ぶ地域活性化「小豆島」といえば他にも、日本のオリーブ栽培発祥の地として有名なオリーブ、昔ながらの手延べ製法が人気のそうめんなども有名だが、近年は、オリーブの搾油後の絞りかすを使った飼料を小豆