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漁業を知るマガジン

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漁業とは無縁の人生を送ってきた筆者が地方移住を機に瀬戸内エリアで頑張る漁師や漁業関係者の仕事、地域での活動を取材。漁師の仕事に興味がある人、地域ブランドづくりや地域活性を考える人…
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2022年11月の記事一覧

小豆島の漁師たちが取り組む海の環境保全【漁業とSDGs】

昨今、話題となっている「SDGs(Sustainable Development Goals)」。 SDGsという言葉があちこちで話題にあがる中で、メディアなどでフォーカスされがちなのが、「漁業者が魚をとりすぎなのでは?」という声。そんな声に、私個人としては非常に心を痛めている。 というのも、漁業者たちが、漁と並行して海の環境保全活動に取り組んでいることが、一般にはほとんど知られていないからだ。 そこで、漁業が盛んな瀬戸内海周辺エリアのうち、私が住む香川県土庄町の小豆島

漁師さんと底曳き網漁へ【小豆島の漁業レポ】

小豆島へ移住して1年半。地域おこし協力隊の漁業振興活動の一環として、小豆島の地魚ブランドでもある「小豆島島鱧」が漁れる底曳き網漁に連れて行っていただいた。 東京で生まれ育った私が魚を目にするのは、街のスーパーや商店街の魚屋さんが主な場所だった。伯父は私が幼い頃に寿司屋を営んでいたし、亡くなった祖父は釣り好きだったので、魚の漁れる場面に全く縁がないわけではなかったが、都会に住んでいた私にとっては店頭や食卓に並ぶ海産物と漁の様子が正直なところあまりリンクしないまま大人になった気