【統一教会訪朝】鈴木エイト氏が前提条件を隠した訳とは!?全編エイト氏の妄想ストーリーだった!!!エイト氏の妄想ストーリーを徹底解説する!!!

鈴木エイト氏によると、エイト氏は著書『自民党の統一教会汚染』で、
2019年5月、北朝鮮の金正恩委員長から統一教会トップ韓鶴子氏に訪朝の招待状が届き、教団は世界中の国会議員900人を引き連れ訪朝する予定だったという。エイト氏が関係筋より得た情報では、その訪朝団の中に福田康夫元総理、ジョージ・W・ブッシュ元大統領、安倍元総理の側近、北村経夫参議院議員が含まれており、三氏は韓国の統一教会の関連団体主催のイベントに出席後、その足で訪朝。金正恩委員長と日米首脳会談・米朝首脳会談・拉致問題について話し合う予定だったが、その計画はコロナ禍で頓挫したという。

では解説

金正恩委員長から韓鶴子氏に訪朝の招待状が届いたのは事実

出典:「世界日報」2019年5月10日付

敢えて統一教会の文鮮明氏が設立を指示したという『世界日報』の記事をあげる。紙面を読むと鈴木エイト氏が著書でも各種メディアでも肝心の教団があげる前提条件を隠していることが分かる。

【教団の前提条件】
「米朝関係が円滑で、韓国政府が許可し、訪朝目的が整うことを前提条件として挙げた」


では簡単に当時の日米朝韓情勢を振り返ってみよう。

トランプ元大統領の斬首作戦に本気で震え上がった金正恩委員長は米国との直接対話、米朝首脳会談を望む。そこで金正恩委員長は金正恩の犬、韓国の文在寅元大統領を使い米国に働きかけさせ実現したのが3回の米朝首脳会談。しかし米国側が会談中に文在寅元大統領の嘘に気付き、米朝会談は破綻。文在寅元大統領に怒った金正恩委員長は開城の南北共同連絡事務所を爆破。以後、米朝関係は現在に至るまで破綻したままで、金正恩委員長は米国に振り向いて欲しくミサイル発射を繰り返している。


では教団のあげた前提条件に戻る

①韓国政府が許可
→金正恩の犬、文在寅は許可を出したくても米国にしばかれ許可は出ない

②米朝関係が円滑
→米朝関係は破綻した最悪中の最悪状態であった

よって「訪朝目的が整うこと」はありえないのである。
ニュースを把握している人なら、記事の前提条件を読んだところで訪朝が実現不可能なことだと瞬時に分かる。いや教団側も実現不可能と分かっているから最初に前提条件をあげているのであろう。


しかし、鈴木エイト氏はこの最も肝心な前提条件を隠しその後、エイト氏が掴まされる偽情報から続く壮大な妄想ストーリーを展開していく。では、なぜエイト氏はこの前提条件を隠さねばならなかったのか?それは、前提条件に触れればここで話は終わるからである。


前提条件を隠したまま鈴木エイト氏の妄想ストーリーは続く。

エイト氏は、関係筋からその訪朝団に福田康夫元総理、W・ブッシュ元大統領、エイト氏のいうところの安倍元総理の側近、北村経夫参議院議員が同行するという情報を得る。
しかし、この件でエイト氏が福田元総理に取材したところ、福田元総理の弁で「全く聞いたことがない」福田事務所も「問い合わせを受けたことは一度もありません」と回答される。
北村経夫事務所からは「北村は日程がびっしり詰まっていたので、日本におりました」と回答される。

お分かりいただけるだろうか。エイト氏は最初から偽情報を掴まされていたのである。

ちなみに、鈴木エイト氏は福田康夫元総理は統一教会に近しい議員だとしている。その根拠は1974年に文鮮明氏が帝国ホテルで開いたパーティーで福田氏の父親、福田赳夫大蔵大臣(当時)がスピーチしたからである。なので福田康夫元総理は父親の代から統一教会と深い関係にある議員という。
W・ブッシュ元大統領についても同じ論理である。パパブッシュ元大統領が1995年、東京ドームで開催された世界平和女性連合の大会でスピーチをしたからW・ブッシュ元大統領は統一教会と関係が深い人物だそうだ。

エイトよ!福田康夫が中国のために一肌も二肌も脱ぐことはあっても福田康夫が韓国・北朝鮮のために動くことはまぁないと思うぞ(笑)




前提条件をスルーし、偽情報しか掴まされていないのにそれでもエイト氏の妄想は止まらない。


このタイミング(*コロナ禍)では“流れた”格好の韓鶴子訪朝団、次回の計画時に日本から誰が同行するのか。悪化する日朝関係の“架け橋”として、日朝首脳会談を統一教会がお膳立てし、政治家へのカードとして持っていたことは事実だ。

出典:鈴木エイト「自民党の統一教会汚染」

>事実だ
いや!エイトよ!!
事実は、金正恩が韓鶴子に招待状を送ったことだけだ。後は全てエイトが掴まれた偽情報とエイトの壮大な妄想ストーリーでしかない。


日朝首脳会談を統一教会がお膳立てし、政治家へのカードとして持っていたことは事実だ。
(岸田総理の)支持率低迷時の政権の起死回生の切り札が北朝鮮拉致被害者問題の進展だ。

出典:鈴木エイト「自民党の統一教会汚染」

北朝鮮は日韓などみていない。米国しかみていない。金日成・正日時代のように資金援助のために日韓を揺さぶることはしていない。拉致事件の解決が進まないのもこのためだ。

拉致問題解決に安倍元総理はトランプ元大統領に働きかけた。そしてトランプ元大統領は安倍元総理の意向を汲み、米朝首脳会談の席で3回、金正恩委員長に直接、拉致問題を提起し安倍元総理の意向を伝えた。
また安倍元総理は中国の習近平国家主席、韓国の文在寅元大統領にも拉致問題を解決するよう金正恩委員長を促して欲しい旨を伝え、事実、習出席は金正恩委員長に「拉致を解決しなさい」と言っている。日本政府は統一教会を通さなくても各国首脳を通じ北朝鮮へ拉致問題のメッセージを送っているのだ。
安倍政権を引き継いだ菅ー岸田政権でも、北朝鮮へは日本政府が直接、拉致問題解決のメッセージを送っている。具体的にいえば日米間では核問題と拉致問題を切り離して交渉する段取りが付いている。ここ数年、北朝鮮は飢餓にみまわれており北朝鮮への人道支援と引き換えに拉致被害者の奪還、拉致問題解決を図っている。

鈴木エイト氏はしきりに「統一教会は政治家へのカードとして日朝首脳会談の仲介をする」「岸田政権は支持率回復のために統一教会を通じ拉致問題の解決を図る」という。拉致問題が解決・前進したならエイト氏は「政治家が統一教会に働きかけ拉致問題を解決・前進させた。これで統一教会は政治家に対し一つ貸しを作った」というかも知れない。
外交は様々なルートを持っていることに越したことはない。だが、しかし統一教会に金正恩委員長を動かせるだけの力があるとは思えない。南北朝鮮は地下で地上で北朝鮮工作機関と韓国国内の北朝鮮シンパが複数に入り組み合い北朝鮮が仕掛ける工作活動を韓国国内で展開している。
そういった韓国内に蔓延る北朝鮮の工作活動を見ていると、金正恩委員長から公に招待状が届く統一教会がクリーンな関係にまで思えてくる程だ(笑)
鈴木エイトには「統一教会、統一教会と安倍元総理、統一教会と自民党」という視点しかない。世界情勢や各国の外交方針などを踏まえ、もっと大局的に統一教会と政治家との関わり、韓国での統一教会の立ち位置を見る必要があるように思う。

世界的なコロナ禍の終息後に何らかの動きがあるのではないかと私は見ていた。

出典:鈴木エイト「自民党の統一教会汚染」

鈴木エイト氏が前提条件を隠し、嘘情報と判明した後も想像を重ねた妄想ストーリー。統一教会の訪朝話など端から存在しなかったのである。コロナ禍が終息しようとしなかろうと存在しない話が動く訳はないのである。

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