無題

point9独学では成績は伸びない

独学とは、基本的に授業を受けずに、自分で参考書を用いて勉強し、志望校合格を目指すことである。一部塾では、授業をせずに、自学自習中心の勉強を推奨しているところもある。Twitterや予備校系ネットサービスの世界でもこの自学自習というものが推奨されており、お勧めの参考書を紹介したり、その解説をしているサービスなども存在している。

10年前までは大学受験と言えば、予備校に通って授業中心の勉強計画というものが一般的であった。しかし今の受験業界では、参考書というものを中心にした自学自習による勉強計画が推薦されている傾向がある。昔に合った授業は古臭い、時代遅れなど言われ、予備校で授業中、先生の話を聞かずに自分の参考書を用いて勉強する”内職”という言葉さえも出てきた。

では、はたしてこの”自学自習”というのは本当に効率的な勉強法なのでしょうか?

結論から言うと「自学自習では効率的に成績を上げることは不可能である」。受験生は、予備校の授業やチューターに質問したりして、誰かに勉強を教えてもらえるような環境をつくることを優先するべきだ。


どうして自学自習が非効率な勉強法なのか?それは、自分で参考書を用いて勉強をするやり方は、インプットの作業に偏りがちで、アウトプットの機会を疎かにしてしまう傾向があるからだ。参考書を使った勉強は、ただのインプットの作業でしかない。どんなにわかりやすく参考書に書いてあってもインプット志向のため、非常に忘れやすく、しかも応用しにくい。

では授業を受ける場合ではどうだろうか?確かに授業を受けることは先生の話を聞くだけのインプットの作業に見える。しかし、授業とは何も授業中だけ勉強しているわけではない。授業によって成績を伸ばすサイクルは、基本的な「予習、授業、復習」のサイクルであり、授業中のみ勉強をしているわけではない。このサイクルは昔から提唱されており、非常に効率の良い勉強法だと推奨されている。なぜなら前章で話したように、インプットよりアウトプットのほうが定着度が高いからだ。

予習によって、自分の分からないところや理解のあやふやな部分を洗い出し、授業を目的をもって聞く、そして復習を通してアウトプットをしていく。昔ながらのこのサイクルはやはり今でも非常に効率的な勉強法であり、これをこえる効率的な勉強法は存在しない。

自学自習は、参考書に載っている知識を丸々暗記するだけの”受動的な”勉強方法である。非常にネガティブ要素の強い勉強方法なのだ。しかし授業を中心とした勉強は、授業を目的をもって活用すれば、非常に能動的に学ぶことができる学習システムであり、その分定着度は高くなる。自学自習に較べて非常にポジティブな勉強方法なのだ。


現代テクノロジーの発展により、安価でハイクオリティな授業がいつでも受けられるプラットフォームが確立されている。

例えば、スタディサプリという株式会社リクルートによる授業提供サービスは、月額980円で有名予備校講師による授業見放題であり、受験業界に衝撃をもたらした。またアオイゼミという授業提供サービスでも同様に、非常に安価でクオリティの高い授業を受けることができ、チャットサービスを用いてリアルタイムで先生に質問をすることもできる。分からない問題が勉強中あった場合あなたならどうするだろうか。いちいち学校や予備校に行って先生に聞く時代はもう終わった。今では、Yahoo!知恵袋やNo schoolといった質問サービスが充実しており、またリアルタイムで遠く離れた先生に分からない部分を開設してもらえるサービスなんかも登場している。これらは時代のテクノロジーの発展がもたらした産物である。誰でも、いつでもクオリティの高い授業を受けられる環境は十分すぎるくらいに整っている。

一部塾では”自学自習”を推奨しているところもある。「授業をしない塾」として街のいたるところで広告を見かけるが、果たしてそれが本当に成績アップにつながっているのだろうか?私は疑問である。確かに自学自習中心の勉強でも少しは成績アップに繋がるだろうし、志望校に合格することはできる。しかし、自学自習では受験生自身の能力を最大限発揮させることはできないと私は思う。

やはり温故知新、古くからの予習→授業→復習の勉強サイクルが最も効率の良い勉強法であり、合格への最短距離だと私は思う。

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