無題

point7 浪人が決まった受験生に伝えたい~浪人の3月に勉強した人が来年合格する~


これを書いているのが、2019年3月1日、とても寒かった冬が段々と終わりを告げ、春がやってきた。受験生にとって、やっと前期試験が終わり、後は第一志望の合格発表を待つひとが多いと思う。受験の手ごたえは人それぞれだと思うが、1月中旬のセンター試験から始まり、2月の終わり前期試験まで私立大学の試験など慌ただしい時期が続いてきたと思う。やっとひと段落着いた感じだろうか。

自分にとって、浪人時代の今頃は二次試験の問題用紙と睨めっこし、何度も自己採点し、電卓をいじって、「これがこうだから合格、もしこれが間違っていたらー15点と仮定するともしかして不合格!?」なんて不毛なことを繰り返していた。もしかしたら今現在、当時の自分と同じことをしている人がいるかもしれないが、終わったことはもうどうにもならない

人事を尽くして天命を待つという言葉があるが、今は自分のやるべきことすのがベストだ。

受験というものは非常に残酷なものだ。毎年合格して喜ぶものもいれば、掲示板を見て自分の番号がなくて悔しい思いをするひとも多く出てくる。その中には、第二志望の滑り止めの大学に進学するものもいれば、”浪人”を覚悟してもう一年頑張ろうと奮起するものもいる。

私は前述通り浪人を経験しているが、これから「浪人」をしようとする人たちに対して経験者からアドバイスをしたいと思い、この記事を書いた。自分の意見と体験をもとにしているので「これは違うなだろう」というところもあると思うが、自分の判断で参考にして欲しい。

1、受験終わりの3月が勝負

受験が終わって不合格に終わって、「まあ一区切りついたし、4月から浪人生として頑張ればいいや」と思っているひとがいる。3月中に車の免許を取ったり、友達と旅行に行ったりするひともいると思う。

しかし自分が思うには、浪人が決定した人はその日から勉強を始めるべきだと思う。

自分は大学入試が終わった次の日に予備校に駆け込み、誰もいない自習室で朝から晩まで英単語を覚えたり、数学のチャートを一から解いたりしていた。受験とは合格するまでが受験であり、浪人生になった3月も勉強することが大切だと思う。

3月にやることは、「自分が何が足りなかったから落ちてしまったのか」を徹底的に分析することだ。

自分は圧倒的に基礎が定着していないことに気が付いたので、本格的に授業が始まるまでの3月の間に基礎を徹底的に復習した。

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上のグラフは縦軸が偏差値、横軸が月を表している。赤の受験生は現役時代の3月には偏差値が50であった。しかし浪人が決定し、3月の間は地元の友達と遊びまくり、4月から本腰をいれて勉強を開始した。一方、青の受験生は現役時代は部活などが忙しくあまり勉強ができなかったため、現役時代の3月の偏差値は40であった。しかし「3月はほかの受験生が本腰を入れていない時期だから、今のうちに差をつけてやろう」と意気込み継続的に勉強を続けていった。さあ二人の結果はどうなっただろうか。

人間、いままで勉強していたにも関わらず、長期間勉強から離れてしまうとその内容を殆ど忘れてしまうものだ。赤の受験生は3月の間に気づけば、50ほどあった偏差値が40まで落ちていた。一方青の受験生は3月にも継続して勉強していたので終わりには偏差値50近くに達してた。

そして二人とも同じ伸び率で勉強を続けていった結果、青の受験生は偏差値60にまで達し、希望の第一志望の合格することができた。しかし、赤の受験生はその後、夏あたりで急に成績が伸び悩み、結局現役時代と同じ偏差値50で当然同じ結果になってしまった。ここで逆転合格が起こったのだ。

受験は単純ではないため、このような現象が必ず起こるとは言えない。しかし、継続がもたらす効果は絶大であり、勉強から長期間離れることで偏差値が大きく下がってしまうのはよくある話だ。実はこのような現象は浪人生の世界ではよくあるだ。

浪人生の数を10人とするとき、2人は必至で頑張って現役時代以上の志望校に合格する。(現役時代法政大学しか受からなかった受験生が、浪人を経て早稲田大学に合格する) そして8人の受験生は、一応大学には合格するが、”そこそこ”の大学に合格する。(現役時代に青山学院には合格したが慶応には落ちてしまった受験生が、「浪人するなら慶應に絶対受かる」といいながら3月中は遊んでしまい、その後結果的にまた慶應に落ち、再び青学に合格する) そして最後の2人は浪人時代にパチンコやらゲームやら女にはまり、多浪生になっていく。これらを決定付けるのは、「3月に継続的に勉強してきたか」という要素が非常に大きいと思う。

だから、前期試験の結果を受けて「俺浪人かなあ」と思った人は今から勉強を始めることをお勧めする。来年、志望校に合格するたった2人になるために非常に大事になることだ。「そんなのあり得ない」と決めつけてそれでも遊ぶか、それとも「今年悔しい思いをした、この借りは絶対来年返す!!」と思って継続的に勉強するかは受験生のあなた次第だ。

「あなたはまた同じ過ちを繰り返すのか??」


※(実際自分の周りでは浪人が決まったひとでも3月に車の免許を取ったり、あるいは旅行に行ったりする人は大勢いた。その中でも志望校にきちんと合格する人もいた。しかし自分の周りは偏差値の高い進学校だったのでもともと勉強はやればできるし、容量が非常にいいひとが多かったからだと私は思う。別に遊ぶなと強く否定するつもりはないが、浪人生の世界ではこの現象は頻繁に起きていることは予備校の先生に聞けばいくらでも話してくれると思う。)

#大学受験 #浪人 #教育 #予備校

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