HUNTING CHARMから見る毒島メイソン理鶯の狂気
はじめに
こんにちは。野添里須古です。
今回はヨコハマディビジョン・MAD TRIGGER CREW についての記事を書こうと思います。
ヒプノシスマイクと言えば、先日7thライブが披露されましたね。
これからご覧になる方もいらっしゃるかもしれないのでネタバレは避けますが、本当に最高でした…。
常に最高を更新し続けるヒプノシスマイク、これからもよろしく頼む…。
(Final Battle はシブヤに投票します。生きろ、乱数。)
ハマにハマったきっかけ
突然ですが、みなさんはカラオケは好きですか?
僕は歌うことが大好きなので、よくカラオケに行きます。
特にヒプマイにハマってからは、友達同士でDivision All Starsやバトル曲を歌うことが本当に楽しくて、完全に生きるモチベーションの一つになってますね。(最近はあんまり行けてませんが。)
友達とヒプマイカラオケするときは、ディビジョンを分担して歌うようにしてます。
例えば3人でカラオケするときは、僕はオオサカ推しなのでオオサカは一番に譲ってもらい、もうひと枠は一番声が低くて音域が近い理鶯さんがいるヨコハマを担当させてもらいます。
個人的に理鶯さんの声が低い曲がすごく歌いやすいので、カラオケで「2DIE4」や「シノギ(Dead Pools)」を歌うと、友達から「似てる」「上手い」と褒めてもらえてすごく嬉しくなりました。
褒められると嬉しいので、もっともっと本家に近づけて歌いたいという思いが強くなっていきます。
「本家に近づけて歌う」という発想はまさにコピユニの経験からくるもので、「この歌詞にはキャラのどんな思いが込められているのか」や「この歌詞を歌っているときキャラはどんな歌い方・表情をしているのか」をずっと考えながらヨコハマの曲を聴くようになりました。
気づけば、「推しはオオサカだけど、優勝してほしいのはヨコハマ」という境地に至り、ヨコハマに向ける感情が推しを凌駕するようになってました。
最高のエモ「Black Journey」と 最強のバイオレンス「HUNTING CHARM」
今回の2ndDRB楽曲は全体的にエモい曲が多いですよね。
(笑オオサカ!とHUNTING CHARM以外全部エモい)
「エモい」とは「情に訴えかける」と言い換えることができます。
「Re:start!!!」・「開眼」・「TOMOSHIBI」は共通して、「過去の辛い経験や自分たちの弱さを受け入れ、3人で前に進む」という内容になっています。
辛い経験や弱さを見せることで、そのキャラクターの人間味が現れますし、より感情移入しやすくなります。
そして、それらを受け入れて前に進む姿はとてもかっこいいですし、応援したいと思わせてくれますよね。
「過去の辛い経験や自分たちの弱さを受け入れて前に進む」という内容はエモさの要因の一つだと思います。
では、最高のエモ曲「Black Journey」について見ていきましょう。
この曲の主役は間違いなく乱数です。
乱数のこれまでの半生を考えると、「辛い経験」どころの話じゃないですよね。
絶望・虚無という言葉がふさわしいくらい救いがありませんでした。
そんな乱数を前に向かせて、「この旅をもっと続けたい」と思わせてくれたのが、皮肉にも「刹那の友」だったはずの幻太郎と帝統だったと……
エモくならないわけがないだろ!!!!!
先ほど述べた「過去の辛い経験や自分たちの弱さを受け入れて、3人で前に進む」というエモさの要因に当てはめて考えると、その最上級に位置するのが「Black Journey」という曲なのではないでしょうか。
だからこそ、僕は「Black Journey」が最高のエモ曲だと考えています。
さて、それでは「HUNTING CHARM」について見ていきましょう。
この曲は今までの曲とは打って変わって、エモさゼロです。
ABEMAプレミアムで視聴できる「6thライブセトリ感想戦」の中で、碧棺左馬刻役の浅沼晋太郎さんは「今回のライブではハマの凶暴性を見せたかった。シブヤがエモさを押し出しているから、ハマのエモさはいったん置いて、エモVSバイオレンスにしようと思った。」とおっしゃっていました。
6thライブはシノギ(Dead Pools)やヨコハマのソロ曲、Yokohama Walkerで嵐の前の静けさを表現し、HUNTING CHARM で爆発させるというセトリだったようです。
浅沼さんはセトリ感想戦の中で、「ハマのエモさはいったん置いて」とおっしゃっていました。
つまり、ハマもエモさを出そうと思えば出せるということになります。
繰り返し述べている「過去の辛い経験や自分たちの弱さを受け入れて、3人で前に進む」というエモさの要因に当てはめて考えてみましょう。
左馬刻様はG anthem of Y-CITYの「母が親父殺して 自殺かまして 大事な妹と暮らして 道外れた日常が通常 生き抜くためにはしない躊躇」というリリックから分かる通り、幼少期からかなり凄惨な過去だったと言えます。挙句の果てには妹の合歓ちゃんまで…ウッ…
銃兎さんは両親を薬物乱用者が運転していた車との交通事故で亡くしてしまい、警官時代の仲間も薬物が原因で失ってしまいました。
理鶯さんは自身が誇りに思っている軍が解体され、少佐殿が中王区に捕らわれの身となっています。また、公式での描写こそありませんが、軍隊所属時には戦争で仲間を失うような経験もあったのではないでしょうか。
ヨコハマの3人も他のディビジョンのキャラクターたちと同じように辛い過去がありますし、18人のメインキャラクターの中でも特に大切なものを奪われてきたディビジョンだと思います。
この時点で既にエモくなってきてますが、HUNTING CHARMや6thライブでのヨコハマはこのようなエモさをほとんど出してきませんでした。
先ほどの浅沼さんの言葉のとおり、エモの塊であるシブヤに対抗する狙いがあったわけですが、そのような狙いが結果的に非常にヨコハマらしいスタイルにつながっていると思います。
というのも、ヨコハマの3人は弱さや隙を見せられず、強くあらざるを得なかったからです。
左馬刻様はシノギ(Dead Pools)の「顔で食ってる商売なんだよ こちとらヤ〇ザ者」や「弱み見せりゃブッこむ」というリリックの通り、舐められたら終わりの世界で決して弱みを見せられない生き方をしています。
銃兎さんは警察の組織の中で出世し、薬物を撲滅するためならば手段を選びません。ドラマパートやアニメでも他人の弱みに付け込んだり、仲間内で恨みを買って嵌められそうになるシーンがよく見られます。
彼もまた決して隙を見せられない生き方をしているでしょう。
理鶯さんは元軍人であり、現在もサバイバル生活を続けているので言わずもがなといった感じです。
(ドラマパートでは金目当てで理鶯さんが持つプロトタイプのヒプノシスマイクを狙う連中もいたので本当に気が抜けなさそうです。)
隙を見せられず、強くあらざるを得ない生き方をしてきた3人だからこそ、「過去の辛い経験や自分たちの弱さ」を押し出した内容で情に訴えかけるやり方は似合いません。
ヨコハマの3人だからこそ、HUNTING CHARMの最強のバイオレンスを表現できるのだと思います。
最高のエモ曲「Black Journey」がヨコハマの持つ強さを引き出すことになったと思うと、シブヤには感謝しかないですね。
ありがとう、シブヤ。お前らが絶対優勝してくれ。
(隙を見せられず強くあらざるを得なかった男たちの曲って考えると、逆にエモいですよね。それぞれの関係性によってどのディビジョンにも違ったエモさがありますし、結局「エモさ」についてはなかなか語りつくせないものがあります。)
HUNTING CHARMから見る毒島メイソン理鶯の狂気
HUNTING CHARMの歌詞は既に考察されているので、僕はタイトルについて考えてみようと思いました。
先ほど述べた通り、HUNTING CHARMはバイオレンスの曲です。
ただ、この曲のタイトルにはなんだか違和感がありました。
「CHARM」って可愛いイメージがあるんですよね。
おそらく日本語の「チャーミング」に引っ張られるからだと思います。
「charm」の意味を調べると、名詞だと「魅力」「呪文」、動詞だと「魅了する」「魔法をかける」だそうです。
やはり、ヨコハマのイメージには合わない感じがしますし、どちらかと言えばシブヤのほうが近い気がします。
(ヨコハマの3人が魅力的なのは間違いないですが。)
HUNTING CHARMでヨコハマの3人がヘッズを魅了していると考えると違和感があるので、捉え方を変えてみます。
(まあ、僕は魅了されているんですが。)
ヨコハマの3人が、「HUNTING」=「狩り」に魅了されていると考えられないでしょうか。
つまり、「HUNTING CHARM」=狩猟本能に捕らわれているヨコハマという解釈です。
(余談ですが、この話を友達にすると「CHARM」がシブヤのイメージだから「シブヤを狩る」という意味なのではないかという答えが返ってきました。そういう意味も込められているかもしれません。)
「狩猟本能に捕らわれたヨコハマ」と考えると、「HUNTING CHARM」の攻撃的な内容にも合う気がします。
そして、狩猟本能に捕らわれた時、ヨコハマの中で誰が一番ヤバいかと考えると理鶯さんではないかと思います。
「Crazy M」と呼ばれるくらいですからね。普段は温厚な理鶯さんですが、公式プロフィールに「敵に対しては容赦しない」と書かれていることからも徹底的に敵を制圧する姿が容易に想像できます。
ところで、この「Crazy M」という呼び名についてですが、理鶯さん自身が名乗りだしたのではなく、他人から名づけられた異名なのではないかと思います。
というのも、理鶯さんが自らを「狂ってる」と自己認識しているような描写が僕の知る限りでは存在しないからです。
これは僕の妄想ですが、理鶯さんが軍に所属していたころ、敵を殲滅する理鶯さんの様子があまりに狂気じみていたため、敵や軍の仲間内から畏怖の念を込めて「Crazy M」と呼ばれるようになり、それをMCネームとして流用しているのではないでしょうか。
(寂雷先生は殺し屋時代の通り名をそのまま流用しています。)
そして、理鶯さんの狂気はHUNTING CHARMのライブ映像から垣間見ることができます。
この動画の32:51に注目してください。
「敵をロックオン睨むスコープの 先にまるで言葉のスコールを」というリリックの後、神尾さんが口角を上げて「フッ」と笑っています。
「敵をロックオン」しているということは、つまり引き金を引けば次の瞬間敵を殺せるということです。
そんな状況で笑ってるんですよ、毒島メイソン理鶯という男は。
恐ろしすぎませんかね?しゅき。
キャストの3人が6thライブでおしゃっていた通り、HUNTING CHARMは「ハマの殺傷性」を押し出しています。
左馬刻様は雑魚を相手にしてるときとは違い、本気で殺しに来てますし、銃兎さんも普段の余裕たっぷりなニヤついた笑みは一切出しません。
そんな曲の中で唯一笑みを見せる理鶯さん、まさに「Crazy M」でした。神尾さん、本当にありがとうございます。
(これは俗説ですが、「人間の笑みは獣が牙をむく行為に由来する」と言います。HUNTING CHARMで笑みを見せる理鶯さんはまさに狩猟本能に捕らわれているように見えました。)
6thライブで「敵を殺すときに笑う理鶯さん」が強く印象付けられたので、7thライブでもあの理鶯さんが見れると楽しみにしていました。
そして、蓋を開けてみると想像以上のものでした。
本性むき出しの毒島メイソン理鶯が見れるので、まだ観てない人は今からでも遅くありません。観ましょう。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
「カラオケで本家に近づけて歌いたい」と考えているうちに思いついたことを書き連ねてみましたが、キャストの皆さんも同じようなことを考えてステージに上がったのかもしれないと思うとなかなかに楽しかったです。
今回得た気づきをいつか友達とのカラオケラップバトルで存分にぶつけたいと思います。
やはり、本家がやってることを追体験するのは健康にいい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。それでは。
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