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雑感

過去に手放した服のことを思い出すことはほとんどないのだが、google フォトに保存されている家族と撮った昔の写真がアーカイブで流れてくると、半ば強制的に振り返らされる。

子どもたちが記憶している服の傾向は概ね、ポケットなどディテールに特徴のある服で色も黒ではないものだ。最近ではオリーブのBDUジャケットがお好きなよう。あとはGUのパーカなどを親子でお揃いにすると、子どもは(リップサービスもあるのだろうが)とても喜んでくれる。ヴェイランスには見向きもしない。昔はパタゴニアのアウターをよく着ていたことを覚えていて「最近は山のマークの服着てないね」と言われてしまった。

新しい服を買って着ると、妻は全く気付かないのだが、子どもたちは「また新しい服買ったの?」「パパはスニーカーがすぐ買えていいなぁ」と、幼稚園の登園時などに突っ込まれることがままある。こんな他愛もない会話をして楽しんでいた幼稚園の登園も、もうすぐ卒園によって終わりを迎えるので、一抹の淋しさを感じる。

クローゼットの中にある服が数年でほぼ入れ替わることに自分は何の疑念もないが、子どもたちは気に入ったら穴が開くまで毎日のように着たり履いたりして、モノの寿命を全うさせている。

子どもたちの方が服や靴との向き合い方は圧倒的に正しく、日々ネットで服を探し売り買いをしている自分が酷く滑稽に感じる。そして、子どもたちの服に対する向き合い方は、自分にはもう二度と訪れる見込みもない諦観に似たような感情すら湧いている。

せめて、これからも子どもからポジティブに思われたいし、服が生活の彩りに思えるよう育ってもらいたいと感じる。そして、これからも子どもを育てると同時に、子どもらから学び続けたいと思う。

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