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2022年9月作成資料 マスクして運動、の危険性

「泳ぎが得意な子でも溺れる」 学校プールに潜む危険性、研究者が語る

2022年8月11日 (京都新聞)
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/854241

“2012年7月に京都市左京区の養徳小のプールで当時1年生の女児が溺れて死亡した事故から10年。この間にも、学校プールでの水難事故は全国各地で起きてきた。中学・高校の教員として33年間、水泳指導に携わった桐蔭横浜大の井口成明准教授(安全教育学)に、プールに潜む危険性について聞いた。
―泳ぎが得意な子が溺れる理由とは。
 「潜水泳法や水中で息をこらえる練習を繰り返すと、『ノーパニック症候群』に陥りやすくなる。二酸化炭素を蓄積した状態に体が慣れると、苦しさを感じなくなる。酸素不足に気付かないまま、静かに眠るように溺れる。水深が浅い場所でも起きるので、足が届くから安全というわけではない」“

高炭酸ガス血症について

地下階駐車場などで起こる二酸化炭素放出事故をご存知でしょうか?
いずれの事故も、高圧ガスである二酸化炭素等を利用しており、不適切な取扱いをすると、人的被害が発生する恐れがあります。(https://lit.link/asamiyamamoto)
令和3年4月15日
東京都新宿区のマンション地下1階駐車場において、内装業者が天井ボードの貼り替え作業を行っていたところ何らかの原因で二酸化炭素消火設備が作動し、取り残された作業員4名が死亡、1人が意識不明の重体となる事故が発生。
令和3年1月23日
東京都港区のビル地下1階駐車場内ボンベ室において、二酸化炭素消火設備の点検作業(作動点検等)中、二酸化炭素が放出し、ビルメンテナンスの作業員2名が死亡される事故が発生。

Co2濃度


子どもたちのマスク内のCo2濃度
https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2781743

実際に研究に協力した子どもたちは頭痛を始めたくさんの健康被害を訴えています。
この研究では合計25,930人の子供に関するデータを入力した親からの結果を報告。
マスクの平均着用時間は1日あたり270分とのこと。

頭痛や集中力の低下、不快感、学習障害が高い割合で起こっていますが、失神も20%が経験しているというデータに驚きを隠せません。
日本でも、㈱ロッテのマスクシンドローム調査研究、全国有志子どもを思う会・みんなの笑顔を守る会・山本麻美さん(死亡例の回答あり)など多くの有志がマスクで起こる害を調べて公開されています。

https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2781743

マスクして運動して起きた死亡事故

中国 マスクつけて体育の授業受けた中学生の死亡事故相次ぐ
(2020年5月11日)https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200511/k10012424411000.html
などの報道がされる中、日本ではマスクの長期着用、運動時の着用についての十分な影響が検証されないまま、感染対策としてつけなければいけないような雰囲気が醸成されていきます。

マスクで持久走?大阪の小5男児死亡…体育授業で何が?高槻市教委が経緯を調査
(FNNオンライン) 2021年5月27日 木曜 午後6:47
https://www.fnn.jp/articles/-/188235
“小学校では国の指針に従い、体育の授業の際は「マスクを外してもいい」と伝える一方、感染などが「心配な人は着けてもいい」と指導していた。”

https://www.fnn.jp/articles/-/188235
記事より(下線は筆者による)

マスク指導「瑕疵なし」と報告、高槻の小5死亡 父親「結果ありき」
https://www.asahi.com/articles/ASPDS6QWDPDRPTIL02P.html
(朝日新聞デジタル:瀬戸口和秀、茶井祐輝、加藤あず佐2021年12月25日 7時00分)
“大阪府高槻市の小学校で今年2月、体育の授業で走っていた5年生の男子児童(当時11)が倒れて亡くなった問題で、大学教授らでつくる学校事故調査委員会は24日、報告書をまとめ、市教育委員会に答申した。報告書は、児童は「5分間走」の開始時はマスクをつけていたとみられるがその後の詳細は不明で、学校側のマスクの指導などに事故の原因となり得る瑕疵(かし)はみられなかったと結論づけた。
 報告書などによると、児童は2月18日、体育の授業でグラウンドを5分間走る「5分間走」の時に倒れた。救急搬送されたが、心不全で死亡が確認された。保健室に運ばれた時はあごにマスクがかかっていた
 報告書は、児童がマスクをつけて5分間走に臨んだと認められるが、いつあごにずらしたかなどの詳細は不明だとした。また、医師からの意見として、一般的にマスクをした状態で学校が実施したような5分間走を実施しても、マスクが直接の原因で死亡するとは考えにくいとされているとした。
「医学的な検証、諮問内容に入れず」
 結論として学校側に瑕疵はみられなかったとしたが、事故原因を説明する記述は報告書にはなかった。市教委幹部は会見で、「授業中に起きた事故で、あくまでも学校の教育活動の内容に問題がなかったかを調べてもらい、再発防止策を検討するために事故調査委を設置した。医学的な検証は諮問内容に入れていなかった」と語った。
 児童の両親は市内で会見した。父親は「委員の人選などを申し入れたが拒否され、蚊帳の外だった。結果ありきの調査で、不信感を抱いている」と話した。“

 医学的な検証がされていないということですが、改めて、学校は児童・生徒の安全という観点からマスクの着用を考えるようお願いします。
オミクロン株になった現在のコロナウイルス感染症では、学童期で重症化することはほぼなく、死亡した人の割合は30歳代以下で0.00%となっています。『オミクロン株への曝露があってから平均3⽇で急性期症状(発熱・喉の痛み・⿐⽔・咳・全⾝のだるさ)が出現しますが,そのほとんどが2〜4⽇で軽くなります.順調に経過すれば,“かぜ”と⼤きな違いはありません』(限りある医療資源を有効活⽤するための医療機関受診及び救急⾞利⽤に関する4学会声明)と発表されるなど、特に小児については統計資料からもほぼ全数が順調に経過することが判明しています。

https://www.mhlw.go.jp/content/000927280.pdf
https://www.kansensho.or.jp/modules/topics/index.php?content_id=50

 先日のPTA奉仕作業では、校長先生からは熱中症対策のため適宜休憩したりマスクを外したりすること、具合が悪くなったら冷房をかけてある部屋を用意してあるので休むことを呼び掛けていただきましたが、参加した保護者・担任とも、暑い中マスクをしたまま外での作業をしている姿がありました。見かけた範囲では校長、養護教諭、途中から教務主任がマスクを外して草取りや溝さらえの作業をされているのみです。
子どもたちに対しても「暑いときはマスクをはずしましょう」と呼びかけるだけで、先生が外など換気が良い場所で高負荷な活動をするときに外さずにいたら、外す時だということが伝わらないのではないかと思います。また、大人もマスクをしていて頭痛や妙な眠気など感じます。教職員の安全に配慮し、健康に働いてもらうためにも、まず先生方にマスクは咳エチケットのうちのひとつであること、空気感染するコロナウイルスに対しては換気が有効な感染対策であること、症状のない人からうつるのは稀であることなど知っていただき、明確にマスクが必要ではないとされている場面では外すことを徹底していただきたいと思っています。

https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/cough_etiquette.pdf
『咳エチケットで感染拡大防止』

『無症状病原体保有者の考え方』

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000628404.pdf

① 免疫により発症しない場合、感染させる可能性は完全には否定できないが、同人の免疫機能により、ウイルス量の増加は抑えられているため、感染性は低いと思われる。
② 感染初期は感染したウイルスが感染すると原則的には潜伏期間内に発症するため、経過観察を適切に行い、症状の出現をとらえることが重要。また症状が出現していない場合は、ウイルスの排出量が少ないことが予想され、感染させる可能性は完全には否定できないものの感染性は低いと考えられる。
③ 回復途上の場合、新型コロナウイルス感染症は、無症状であっても他人に感染させる可能性はあるが、同様の理由により無症状の場合の感染性は低いと考えられる。
④ 擬陽性の場合、配列が一致し、増幅される必要があるため、擬陽性の可能性は極めて低い

一番初めに挙げた記事の、血中の二酸化炭素濃度が高くなると、苦しいということに気が付かないまま意識がなくなってしまうという情報は衝撃的でした。それは「苦しいときは外していいよ」という言葉かけでは、間に合わないということです。今、熱中症の対策で暑いときは外しましょう、と呼びかけられていますが、高槻市で小学生が亡くなったのは2月です。マスクをした状態で高負荷の運動や作業をする危険性が認識されないまま、「涼しくなったからつけたままでもいいか」とマスクをして体育や休み時間走り回る子どもたちが出てくることを考えると大変不安です。また、水泳が来年実施されてそのころも日常的にマスクをつけている児童生徒がいた場合、水泳学習に入る前にすでにノーパニック症候群の一歩手前の身体状態の子がいる可能性が考えられます。最近転倒して骨折する子がなんだか多い、という声を聞くこともありました。
ウイルスはどうやって広がるのか、マスクはどうやってウイルスを捕集するのか、感染対策はどう有効で何時間フィルターの効果が続くのか、という本質的なところに興味を持ち、日常的にマスクを着け続けることのリスクについてもぜひ関心を持っていただきたく思います


県内の小学校で、下記のような連絡を保護者に出された学校があると聞きました。

マスクの適切な着脱について
 
本日、給食時間の全校放送において、子供たちに次のような話をしました。(概要)「新型コロナ感染防止のため、手洗いや消毒、マスクの着用が当たり前になっていますが、マスクを着用し続けることで、息苦しく感じたり、軽い熱中症のような症状が出たり、汗をかくことで皮膚の状態が悪くなったりする人がいます。家でマスクをしている人は少ないかもしれませんが、一歩外に出ると、周囲の人の目が気になったり、落ち着かなかったりします。夏休み前から熱中症の防止のため、登下校や休み時間、体育の授業等でマスクを外しましょうと全校に呼びかけていますが、なかなか外して活動する人がいません。必要に応じてマスクを着脱する必要があります。また、マスクを着け続けることで調子が悪くなる人もいるため、マスクをしないことは悪いなどということは決してありません。これからもしばらくの間は、新型コロナウイルスが世界から消えてしまうことはなさそうです。自分の体調に合わせた感染防止対策をしながら、お互いに健康的な生活をしましょう。おうちの人とも感染防止対策のあり方について話し合ってみてください。」

感染症についての正しい知識や予防策を知ることが、偏見や差別をなくす一番の方法になります。マスクができないと申し出た児童だけ音楽の授業(合唱)に参加しないよう言われる、給食では話してはいけないと言われる、陽性者が出たから吹奏楽部は演奏しないで振りだけする、などの状況が全国各地であるのだと耳に入ってきます。顎マスクや鼻だしマスクも子ども同士自然に声掛けしており、苦しくて仕方ない子がいれば十分な強要圧力になりえます。判明した事実に合わせて、対応は変わっていかなくてはなりません。

健康上の理由等でマスクをつけることができない人やワクチンを接種することができない人など,人によって事情は様々ですから,「感染症対策をしない人」などと一律に他人にレッテル貼りをしてしまうことは,合理的ではないのではないでしょうか。そして,いかなる理由があったとしても,自らの主張を実現するために他人を傷つけることは,絶対に許されません。』
『社会生活の中で,自分とは違う行動をする人,自分とは異なる考え方の人に出会うことも,少なくありません。そのような場面に遭遇すると,違和感を覚えたり,釈然としない気持ちになってしまうこともあります。ただ,そこで少しだけ立ち止まって,そのような人たちに対する自分のそうした感情が,誤解や思い込み,無自覚な差別意識・偏見などによる過剰な反応から生まれたものではないかを考えてみることが,お互いを尊重し合う社会であるために必要なことなのではないでしょうか。

法務省:ヘイトスピーチ、許さない。啓発コラム「自粛警察と誤った正義感」
https://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken05_00055.html

令和4年9月要望内容

学校は児童・生徒の安全という観点からマスクの着用を考えるようお願いします。

オミクロン株になった現在のコロナウイルス感染症では、学童期で重症化することはほぼなく、死亡した人の割合は30歳代以下で0.00%となっています。WHOに続き、9月18日米国ではバイデン大統領がCBSの報道番組で「新型コロナウイルスの世界的大流行は終わった」と表明しました。
反面、長時間マスク着用での体調不良・低酸素脳症やアデノイド顔貌、顎関節症、免疫力の低下、虫歯の増加等のほか、運動時にマスクを着用した児童の死亡が判明しています。高槻市立小学校の事例はマスクが原因であるかどうかの医学的な検証はされないままです。
児童がマスク着用が原因で亡くなった可能性がある以上、重症化率等と比しても、児童生徒のマスクの着用については慎重な対応を求めます。また、外しやすい環境づくりに努めてください。

教職員・児童生徒等・教育関係者は、マスクが必要ではないとされている場面では外すことを徹底してください。

 9月18日放送の日曜報道 THE PRIMEで加藤厚生労働大臣は「私達は屋外はもう基本的にマスクを外して下さいと言ってます。屋内もよほど近い距離で話す以外はマスクしないでいいと言ってます。でも残念ながら日本の町中ではマスクをしてる」「昔はいろんなとこで一緒になった人が濃厚接触者でしたが、今は家族,医療機関,高齢者施設で限定してみれば良いと狭まっている」「(会食とか食事は)そういう(濃厚接触の)取り扱いしなくて良い」と発言しています。
 これは、教職員自ら実践しつつ子どもたちに伝え、保護者にも伝えていかなくてはできていきません。これまで3年近くにわたり、子どもたちは「マスクをしなければしゃべってはいけない」「近づいたら病気になる」「マスクは人と会う時には着けるもの」と教えられています。未就学児、特に乳幼児はマスクで窒息する危険があると警告されていますが、心配なことに寝ている赤ちゃんにまでマスクをさせている親も存在します。
 子どもたちの健康・安全・健全な発達を守れるかは先生方にかかっています。子どもたちは起きている時間の半分を学校で過ごし、その間マスクを着けています。「外してもいいよ」ではなく、まず教職員が外し、子どもたちにも「マスクを外します。」と明確に声をかけていただきたいと思っています。特に運動時や気温等の高い時などは命が危ないという理由も本人や保護者に伝えてください。

喧伝されるメリットだけに注目するのではなく、本質的なところに興味を持ち、日常的にマスクを着け続けることのリスクについても職員研修をしてください。

 ヒトの免疫はどう働いているのか、ウイルスはどうやって感染するのか、不織布マスク等フィルターの仕組みおよび効果の持続時間はどうなっているのか、他人や自分をばい菌だと思って生きる社会で精神的な安定は得られるのか、歯科医院でクラスターが起きなかったのはなぜか、マスクを着けてはいけないのはどんな時か、マスクを着けるのはどんな時かなど、知ることで差別や偏見をなくしてください。
 教職員の声掛けは子どもの意識に大きく影響します。

振り返って

子どもたちの命を守ることがまず一番大切な事、というのは、保護者にしても教育関係者にしても第一に在り、共通理解できる部分だと思います。マスクの危険性と合わせて、外しても大丈夫であると考えられる資料を提示し、なんとかマスクを外すよう呼びかけるタイミングが作られるように要望しました。
「その学校事故からは一年半経っていますが多くの保護者も、教職員も、マスクで死ぬかも、とはいまだに思っていない状況が続いています。」とそのころのメモに残っていましたが、今でも変わっていないでしょう。

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