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2022年7月作成資料 マスクについて

【基礎知識】

・ウイルスの大きさは不織布マスクの隙間の1/50程度

自分が大きな飛沫を飛ばすことは防げますが、飛沫の粒子が小さくなればマスクで防御することはできません。

ウイルスの大きさは不織布マスクの隙間の1/50程度
https://allabout.co.jp/gm/gc/482281/

・コロナウイルスの感染経路は空気感染が主流

2020年7月6日、西村氏を含む世界中の研究者有志が「SARS-CoV-2は空気を媒介とした感染を起こすことを認め、対応すべき」と題した声明を『Clinical Infectious Disease』に発表。この声明に対し、世界保健機関(WHO)は翌7日の定例会見で「換気の悪い環境での空気感染の可能性」について言及した。また、9月18日、米疾病対策センター(CDC)もCOVID-19は空気を介して感染し得ることを認め、ガイドラインに「エアロゾルによる経路が主な感染ルートであり、接触感染は主要ルートではない」と掲載した。
https://www.m3.com/clinical/open/news/835300 「COVID-19の拡大は空気感染が主流」【第61回臨床ウイルス学会】

・29歳以下の新型コロナウイルス感染症では死亡率0.00%、50代以下の重症化率0.03%

厚生労働省資料より
https://www.mhlw.go.jp/content/000927280.pdf
NHKのホームページより
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/data-rate/

重症化率・死亡率ともに、季節性インフルエンザと同等です。

・不織布マスクが飛沫・エアロゾルの吸入を1/3にすると報道された富岳シミュレーションだが、20ミクロン以下の小さな飛沫が気管奥に達する量はマスクの有無で差がないことは報道されなかった。

https://www.r-ccs.riken.jp/wp/wp-content/uploads/2022/02/220202tsubokura.pdf

【現状(2022年7月当時)マスクを外すにあたり不安に思う(と想像できる)こと】

  • 濃厚接触者になったら、外に出られず、保護者は仕事を休まなくてはならない。子どもが元気でもすべての授業をオンラインでできないため遅れが気になる。

  • 上記の不安や重症化する稀な一人になったらという不安から、自宅待機になった保護者から園や学校・学童保育が責められることがある。

  • 保健所の聞き取り調査に備えて、教員・指導員・保育士は子どもがマスクを着用せずしゃべっていないか気にして見ていないといけない。(マスク着用への圧力・声かけが発生しやすい)

  • 保健所へ提出する資料の作成、土日祝夜間でも保健所と連絡を取って聞き取り調査に協力。保護者への連絡や健康観察も学校・学童保育・園から行う実態がある。業務負担増、サービス残業発生。

  • 教員も熱中症の恐れがあるが、指数が高い日はマスクを外すことが周知されておらず室内でマスクを着用せざるを得ない環境である。そうすると子どもも室内だからと我慢してしまい、運動等の前に熱中症手前まで行ってしまっている可能性がある。

【要望(学校・教育委員会に対して)】

  • 厚生労働省や文部科学省が周知をお願いしている内容(下記)を、正しく、教員・学童保育関係者・保育士・児童生徒・保護者・地域の方(登下校の見守りをされている方など)に伝えること。

  • マスクを外す場面で心配なく教員・指導員・児童・生徒・園児が外せるよう、保育所・学校等で濃厚接触者の特定・行動制限を行わないこととすること。

  • 現在特定していない場合は、関係者にその旨周知し、正しい知識に基づいてマスクのつけ外しを指導するよう願います。


厚生労働省:小児の新型コロナウイルス感染症対応について(令和4年6月20日) 就学前の子ども…他者との距離にかかわらず、マスク着用を一律には求めない。特に夏場は気温や湿度、暑さ指数が高くなることが見込まれ、熱中症のリスクも高まるため、子どもの体調変化等に迅速に対応できるようマスクは外すことを推奨する
文部科学省:学校生活における児童生徒等のマスクの着用について(令和4年5月24日)
児童生徒等…気温・湿度や暑さ指数(WBGT)が高い日には、熱中症などの健康被害が発生するおそれがあるため、マスクを外してください。体育の授業においてはマスクの着用は必要ありません。
専門家提出資料「小児における新型コロナウイルス感染症の課題について」(2022年6月1日)
小児医学的には「子どもが元来健康で、現時点で全身状態として元気であるならば必ずしも一律に検査を受けなくて良い」と考える。濃厚接触者を厳格に特定することなく、現実に即した考え方、対策に切り替えるべきである。

2024年5月現在、資料を振り返って。

マスク要らないな、と思い出してから3~4か月たったころの、初めて教育委員会に言いに行った時の資料です。今でも通じるところは悲しい。このころはマスクを外して外出すると白い目で見られていましたね。でもなんとか学校ではマスクをつけっぱなしにしないでほしい、という思いでした。つけない場面、つけない子どもを認めてほしいという一心で。

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