#2020年本当に良かった音楽


お久しぶりです。日日です。

今年はあまりにも混沌とした1年で、新しい音楽を漁る気力が無い時期の方が多かったというのが本当のところなのですが、だからこそインターネットの人々と良い音楽を共有しあいたい気持ちになり書きました。

流石に10曲も20曲もおすすめを羅列されたら読みにくいけど、自分のアンテナに限界があるのも事実ですし。
流行らねえかな〜〜このタグ。流行らせてくれ~~~


2020年、アルバム単位でいえばこの2つの圧勝でした。
ジャンルは真逆だけど。

①四肢 / österreich

the cabsのギタリスト高橋國光を東京喰種の石田スイが表舞台に引っ張り出してきた最高プロジェクト。
5年前に『無能』を、2年前に『楽園の君』をリリースして以来、細々とSoundCloudが更新されるだけだったんですが、まさかの豪華メンバー勢揃いで再始動。アツすぎ。

cabsとか上記の2曲よりずっと聴きやすくて、でもインスタントな感じになったわけではなく、一層深みと美しさが増した印象がある。

swandivemoriの後半の展開、本当にどうかしてる。

今回から参加してる あみのず のボーカル、紺野メイさんの声があまりにも良すぎた。

僕が自我を持つ頃にはとっくに残響のムーブメントは終わっていたので、österreichを生で見るまでは死ねないなあ。。。という感情。


②BURST POP ISLAND / Wienners

今年は誰しもがコロナウイルスのせいで何かを諦めざるを得なかったと思うんですが、Wiennersはあまりにもタイミングが悪かったですね…。

活動11年目にして2度目のメジャーデビュー。
メンバーチェンジを経て、事務所の移籍を経て、辿り着いた全国行脚を直前に断念。あまりにも悲しすぎる。

玉屋が楽曲提供しまくってサブカル音楽のドンになりつつあるので、Wiennersの事を知ってる人はそれなりに多いと思うんですが、今回のアルバムは本当にすごかったんですよ。元々の稀代のメロディメーカーとしての要素に加えてえげつない韻の踏み方とか色んな要素が絡まりあっていて。

思えば今年、音楽を聴いて涙が出てきたのもこのアルバムだけだった。普段、音楽聴いて泣いたりなんかしないんですけどね。

詞の力を、音の力をまざまざと脳に叩きつけられた。4曲目の『起死回生の一発』が今年いち気持ちいいホームランだった。
(そういえばWienners新譜出してたなー)で終わってた人は絶対に聴いて欲しい。歌詞を読みながら聴いて欲しい。頼む。

このアルバム、inst版も配信してくれてるのも地味に嬉しかった。

アルバムリリース後の全国ツアーができなくなって、Twitter使ってこんな底抜けに明るい曲作ったのもね。。たまらん。。。



アルバム部門はこの2つが圧勝。
言っても2組とも中堅以上、ベテラン未満みたいなキャリアですし。

残りは今年聴いた中でとりわけ良かった曲をいくつか。

③because / jizue

今年聴いた中で一番勝ってた。美しい以外の言葉で形容出来ない。

④アトム / 時速36km

もし仮にこの曲がハマらなかったとしても、どうか他の曲も聴いてほしい。これ以上に感情の言語化が上手いバンドを知らないので。

バンド内で世界観を共有している作詞/作曲家が2人いるのもめちゃくちゃ強い。尾田栄一郎がハマってるらしいからワンピースの劇場版主題歌とかに抜擢されてくれないかな。

⑤夜間通用口 / PKshampoo

全然今年の曲じゃないけどMVは今年出てきたのでね…笑

何も語りたくない。聴いてくれ。

⑥救われ升 / ポップしなないで

去年、今年でかなり有名になってきた気がする。相変わらずすげえ好き。

⑦epilogue / arne

男女ツインボーカルマスロックバンド。マジで好み。この類の音楽、男か女のどっちかの歌がめちゃ下手か、めちゃ声小さいが定石だったのに、どっちもうまい。声がすごくいい。曲もいい。変拍子だけどポップ。え?良すぎでは?やば…

今年だけで5曲MV出してる。全部違う色で、全曲良い。

あとはパスピエの『202 OTO 505』っていう歌詞、メロディ、リフ、リズムの全てが左右対称の回文構造になっていて、逆再生しても同じように聴けるというイカれきった曲を出して、それがまたすげえ味のある曲だったんですが、MVが期間限定だったみたいです。気になる人は探してみてください。

けっこう有名中堅どこばっかりオススメする感じになりましたね。。こういう文章で求められるであろう新人発掘感がまるで無い。。。

どうしても今年出てきた!って感じのアーティストはいなかったですよね。ライブシーンが機能停止してたので。SUNNY CAR WASHも復活した矢先にライブ払い戻しになってそれ以降の音沙汰ないですし。知らん間にaintのメンバー半分になってたし。今年はバンドに限らずどこも本当に悲惨で、お披露目すらできずに解散したアイドルとかもかなり見かけた。『アイドルグループを立ち上げました!』って言って前グループのファン相手にクラウドファンディングしたのに謝罪文ひとつでデビューが無かったことになるのって詐欺にならないんすかね。知らんけど。

事変の復活くらいかな。嬉しかった出来事。

2020年の音楽は19年後半の延長のままというか、相変わらず米津、ヨルシカ、YOASOBIって感じだった気がします。(ナンバガ直系のロック、ボーカロイド音楽の文脈、残響系ロックが多層的に重なりながら合流して現代のポップスの覇権を取ったこと。つまりは20年かけてハードコアのハードな部分(思想や宗教や反骨精神や騒がしさ)だけが丁寧に取り除かれたとも解釈できること。個人的にはすごくドキドキするし、興味深いです。僕はうるさい音楽のほうが好みではありますが。)
キタニタツヤとかKing Gnuとかも含め、ここ数年のポップスは言うまでもなく複雑に、玄人好みになっているのは明らかで、僕は事あるごとに『そろそろ単純な響きの曲が流行るぞ!』と声高々に言っていました。
バンドシーンももういい加減シティポップには飽きてきただろうし。少なくともシティポップに関して言えば僕は3年前には飽きてました。みんなそうでしょ。むしろシューゲイザーバンドとかドリームポップ系のバンドがシティポップに寄せていくのを見る方が辛かった。シューゲイザーバンドがオシャレボーイになれる訳ないのに……
LoFi HIPHOPとかChillな音楽ももうそろそろ食傷気味になる頃じゃないすか?

もちろんそれはブルーハーツや銀杏BOYZのような、あるいはandymoriのようなカリスマの登場を想定しての発言でもあったのですが、まさか香水のような曲が流行るとは…。かなり予想外でした。

でもスリーコードなのに歌メロもアレンジもめちゃオシャレですよね。顔と気取り具合が全く噛み合ってない。
ウケた層が層だというのもあるし、流行り方が流行り方なので、これ以降の曲がヒットするかは怪しそうな気もする。彼はキマグレンみたいな立ち位置に落ち着くんじゃないかな。見た目と言動のツッコミどころ多すぎるし。

まだ来年もオシャレ音楽が主流のままなんだろうか。ポップスもロックもヒップホップも電子音楽もオシャレに向かっていってるの少し居心地悪いんですけどね。

香水のあの語尾で1オクターブ下がるメロディ、邦楽のメジャーシーンだと超洋楽志向のポップスを除けばサカナクションくらいでしか聴いたことなかったんですが、すぐamazarashiが『令和二年』で取り入れてました。はやすぎ。(amazarashiへの苦手意識が強すぎてほかの曲を全然聞いたことがないので昔からやってるならごめんなさいね)
あのメロディ、明らかに日本語との相性悪いしすぐ廃れそうだけど、ヒップホップとかR&B系の音楽ではわりかしよく聞く気がするのでどうなることやら。


以上、やや脱線しましたが、2020年にリリースされた中でオススメの曲をいくつか紹介しました。
聴いてほしいゆえにオススメしているわけなので、ぜひ年末年始の時間がある時にでもいいので聴いてみてください。


あと良い音楽があって誰かに共有したくなったら気軽に僕のDMにYouTubeとかSpotifyのURL貼っていいですよ。喜んで聴きます。

ここではバンドばっかり紹介したけど、この数ヶ月は何年か前のMelodic DubstepとかProgressive Houseとかばかり聴いてました。アニソンもVのキャラソンも聴くし、アイドルオタクなのでアイドルの曲も漁るし、相変わらずとっちらかったまま。

中でも委員長のために書き下ろされたイノタクさん作編曲の『アンチグラビティ・ガール』とyunomiさんが電音部に提供した『Hyper Bass』はぶったまげました。1週間くらい驚きでひっくり返ったままでした。あれやばくない?

語れるだけの練度がないのでその辺のジャンルについては語ることはないですが。。

来年こそ元気に過ごしたいです。

ここまで読んでくれた優しいあなた。ありがとうございます。

仲良くしてください(Twitter : @Hinichi_ )。

それでは。

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