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心の調和と重度認知症介護

私には、注意欠陥障害(ADD)と言う発達障害がある。

①家庭内で、自分のテリトリーに入って来られるのかすごく嫌
②元々計画してあった予定を変更させられるのがすごく嫌
③メンタルが低年齢
④聴覚過敏

こう言った特性がある。

①について
母が夜中などに徘徊し、冷蔵庫の食べ物を漁る時がある。食べたり飲んだりは良いのだが、その後、食品に被せてあったラップがグチャグチャにされ、牛乳の箱はグチャ!っと潰れたようになっていた。

また、料理の粗熱を冷ますために、アミを被せていたら、箸でつついてつまみ食いをしていた。また、夜に用意したオカズを昼にたべてしまうなど。

②について
家でカラオケややりたいことがあり、やっていると部屋に入ってきて途中で止められる。

出かける予定があるのに、予定時間に出掛けられない(予定がスムーズに行くように、予めバスの時間や回る順番など全て前日までに計画ズミ)。

③について
10年以上前に、『うつ病』で入院、カウンセリングや心理テストを受けた際、メンタルがいまだに高校生くらいと言われた。私には、あるべき時に反抗期がなく、丁度うつ病発症した時期が『高校生位の第2成長期の反抗期』だった(今は、多少上がったかもしれない笑)

④について
聴覚過敏の私は、母が着く杖の音に過剰に反応する。母の杖の着き方の音は、『トントン トントン トントン』。怒っている時は、激しく音を立てて歩くので、余計に過敏になる。

家中の音、外界の音が常時8個以上は耳で鳴っている。音がする度に母の元へ駆けつけるので、夜間不眠で昼夜逆転しがちである。

以上のことから、『重度認知症の母の介護と発達障害である私との調和』を考えた時に、下記のような対策をした。

①母に言われる前に、夜間も夜食やおやつを準備する。
②乱されてはいけない食材は、母の手が届かない所に置く
③つまみ食いされたくないオカズは、自室に持って来て冷やす
④母の訴えに、いちいちムキにならない。今言った事すら数秒後には忘れているのだから、適当にスルーする
⑤認知症介護マニュアル本には、『認知症者の言葉を否定しない』とあるが、肯定すればしたで、とんでもない方向へ行ってしまうことがある。なので、日々の経験で分析しながら対応を考えていくより他はないのである。

聴覚過敏に関しては、特性なのである。

面白かったのが、『父の冷蔵庫・食べ物漁り』を瞬時に察することが出来ていたことである(笑)。

当時、父は『重度糖尿病』であった。血糖値は常に600mg/dlを振り切り、入院必須状態であった。

そんな父は、私の苦労も露知らず隠れて間食したり、買い物に出掛けてはパンを食べたり、勝手に飴を買ってきて舐めたりしていた(その後入院治療し、現在はインスリン注射と内服で落ち着いている)。

自室から冷蔵庫まで数メートルある。どんな時間帯でも、父が食品が入ったビニール袋をガサッと一瞬立てただけで、『何してるのっ!💢』って自室から駆けつけていた。

父:『ほんと、おまえは耳が良いなぁ』
私:『当たり前でしょ!💢💢💢』

自分でも地獄耳だと思う(笑)。

これを書いていた矢先も、台所で冷蔵庫を開ける音がしたので行ってみた。案の定、母が『豆乳 豆乳』と言いながら冷蔵庫を漁っていた(笑)。

やれやれ(笑)

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