刀ステ 禺伝 感想
舞台 刀剣乱舞 禺伝 矛盾源氏物語
オールフィメール刀ステ、ライビュで見に行きました! そのあと配信も買って見直ししました。楽しかったー!!
女性が刀剣男士を演じるの心配とか、私は1ミリも思ってなかったので、そもそも期待しかなかったですが、見たらもうキャー!かっこいー!しかなかったですね!!宝塚OG版刀剣乱舞、これはこれで続いて欲しい。お話の立ち位置的に、刀ステ本丸がどこかに存在している前提ではありましたが、続いてくれー。他の宝塚OG刀剣男士見たいんじゃ〜
いつもの刀ステとくらべてゲームオリジナルの声には似てないとか(さすがに女性の声は限界がある)、いつものコマ送りしても見えないほど速い殺陣はではない(でも所作の美しさや優雅さはアップしていたのでこれはこれで全然ありです)とかはあったのですが、でも、めっちゃ素晴らしかった〜!
女性しかいないのにちゃんといつもの刀ステであり、女性がやるからこそ説得力のある物語でもあり、何層にも重なっているような気がしました。日本で「物語」を発明したのは女性だったのでは!とさえ思った。
一文字則宗 綾 凰華(あやおうか)さん
御前!御前のセリフすごく説得力ありましたよね。創作上の沖田総司の刀として顕現している則宗さんと、今回の源氏物語への出陣はリンクするところが多かった。
顔がちっさくてお肌ツルツルであのウィッグがしっくりきてて美しくて笑い声が大きくてどっしり構えている御前。アフタヌーンティーとのギャップ一番すごくない!?
体は小さく見えるんだけど、殺陣の動きは大きかった。扇子の舞や傘のダンスときに、決めポーズでにっ!ってするの、ぎゃー!!ってなった。好き。
山鳥毛 麻央侑希(まおゆうき)さん
ちょもさん足ながーーー!階段2段くらいまたいでませんでしたか? 佇まいがめっちゃちょもさんでした。ジャケットバッサァはもっともっと見たい。
それなのにカテコではちょっと泣きそうになってて可愛かったし、最後は「小鳥たち」に挨拶してくれて///ギャッッップずっっる
姫鶴一文字 澄輝さやと(すみきさやと)さん
バレエっぽい動きの殺陣が素敵!優雅
足すげー上がる!!!
ダウナーギャルでしたね
あの衣装を着こなせるひとがいるんだなあ
歌仙をかぁ↓ちゃん呼びするのはなぜだろw
南泉一文字 汐月しゅうさん
しゅうさんはハロプロの舞台に出てたのを見たこと(DVDで見た)があるので、間違いなく合う!て思ってたけど、マジで可愛かった!ニャ!落ち着いた動きが多い今回の部隊のなかで機敏で小回りのきいた殺陣をしてて良かった。ツッコミを入れたりすぐ謝ったり、すごくにゃんせんだった!
カテコでは南泉を修行に出したいけど手紙一式が足りないという話をしてて親近感。
(ハロプロファンとしてコソッと言っておきたい。アフタヌーンティーでやってた猫耳ヘア、石田亜佑美ちゃんがハロステで紹介してたやつのアレンジですよね? それと、もはや過去のことですが、石田亜佑美にかっこいい男役を指南してくださってその節は本当にありがとうございました!)
大倶利伽羅 彩凪 翔(あやなぎしょう)さん
めちゃめちゃ大倶利伽羅だったね!?!?
アフタヌーンティーを見てからまた本編見て、え、この色白美人のお姉さんがからちゃん?ってびっくりしている。からは別任務もあったので殺陣も多かったけど最初から安定感あったし、声もしっくりきた。なんかすごい。演技すごい。
「大倶利伽羅が残ってる光源氏」のとこは笑いましたw
歌仙兼定 七海ひろきさん
七海さんの歌仙さん触角ないんだね。
七海さんの歌仙さんは、あーちゃんと歌仙さんだーと思ったし、殺陣はわだっくま歌仙が乗り移ったかのような大振りで、たま様(あれは薙刀だったけど)ともまた全然違って大興奮。
ただ冒頭の顕現時のセリフから、忠興のことを「いつかの主」言ったりとか、なんか変だな??となってしまったので、初見ではキャー!かっこいー!ってなりきれなかった(大倶利伽羅も)
この歌仙は色々背負わされていたのかな。このへんは後述で。
光源氏 瀬戸かずやさん
正確には光源氏を演じる、名もなき1読者。でも光源氏としての存在感すごかった!この人が2番手ってどういうことなの宝塚。殺陣めっちゃお強い!女を口説く姿も様になる。歩いてるだけでもかっこいい!
「浮雲」の白い衣装あまりにもかっこよかったです。刀剣男士食ってたよ。
(「合コンに行ったら男しかいなかった」も見た)
※ 白い衣装、朧化や白三日月を彷彿とさせるけど、でも髪型は中華風?だったし、帯は鎧ぽくて、この衣装何が由来なんだろう。なんで中華風?
ほかの源氏物語の登場人物たち
・小少将の君 (兵頭祐香さん)面白かったー!みんな源氏物語のオタクなんだけど、光のオタクでした。つながっちゃうんです!
・藤壺=紫の上さんの、奥ゆかしいのに意志は強そうな感じピッタリでした。
・六条御息所=中宮彰子さま、この人声がよく通ってたし、怨霊っぽい演技もうまかった。元AKBの方らしい。
・末摘花のお鼻マジでやるんかい(笑)
・若紫ちゃん可愛かった!!
時間遡行軍も女性なのにバク転できる人そんなにたくさんいるのか!すご!
舞台鬼滅のアンサンブルに続いて、またアンサンブル出演の方もいて、アンサンブル使い倒す末満の舞台にまた出てくれるなんてすげー体力だよ!アンサンブル本当すごい。G-Rocketsっていう女性アクロバット集団の名前覚えときます。
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写本の1ページをプリントしたみたいなでっかい布の使い方面白かった!! 布の上に立っているときは本編、行間から本編へ行くときは覆われていき、歌仙が光源氏の設定を受け取ったときは体に巻き付けて、と大活躍。
本編と行間がある(見たことないんだけど、ニコ生で末満さんがもう一度上演したいとしょっちゅう言ってる ピースピットの「BOOK」がこんな感じらしいんだよね。見てみたい)
「物語にすっかり覆われてしまった」「歴史と物語が反転した世界」「なるほどねぇ」って飲み込み早すぎん?w
不死身の光源氏。(とらんぷ…)
光源氏役がどんどん替わる、設定が乗り移っていくの面白い(見たことないんだけど、舞台版千年女優がこんな感じらしい)
二幕始まりの紫式部の独白、良かった。女に生まれていなければ……決められた生き方しかできない女たちに、物語は自由を与えてくれる。ここは女性キャストならではの説得力だった。逆に、雨夜の品定めと夜這いシーンは女性キャストだけで演じ、南泉がツッコミを入れることでエグくなりすぎずに面白いシーンになっていたと思う。
見つめ合う若紫と光源氏も男性キャストだったらもやるかもしれん。
中宮彰子と女房たちが「どの登場人物が好き?」と話しているところ、面白かった。
「愛する人に近づく女がいようものなら〜〜」彰子様いい!!
ページが戻る!小少将の君「せめて前から順を追ってくれればいいものを〜」ワロタ(これは去年「とみゆり」でも見たやつ。とみゆりも時系列バラバラロミジュリだった)
弘徽殿女御は出ないから小少将の君はうまく立ち回ってくれ→それ弥助(歴史の狭間人)じゃん。今回は歴史を守る側と改変したい側が完全に逆転している。「如伝」で「なんとかしよう」って言ってくれる長政さまと小少将も似てる。
名もなき読者の男。勝手に紫式部を地獄から救おうとする。末満作品によく出る一方通行の巨大感情こじらせためんどくさいやつだ!w
紫式部が「地獄に落ちてもかまわない」って言ってるのに。逆ミザリーみたいな。熱狂的なファン、困ったやつだ…
源氏供養って初めて知った。「そんなのがあるんですね?」と返す小少将の君。あなたも知らないの。
物語の二階層目!!これ「インセプション」や!!
六条御息所=彰子 も、ここが物語の中だと最初から気づいていて、刀剣男士を知っていた。でも物語を物語通りに進めようとする側(小少将と逆)だったの、なんでだろ。
伊達政宗の黒甲冑、もはや刀ステ準レギュラー。
「顕現実験用疑似本丸」なにそれ。時の政府こわい。
「沖田総司は実践で菊一文字を使ったことがない。物語の中だけの話だ」って御前言ってる、そもそも所持してないんじゃなかったけ?え、綾凰華さんは司馬遼太郎作品の沖田総司を演じたことがあるんですか…なるほど。
女たちが、光源氏を殺そうとすること=「物語の復讐なのです」と言ってるけど、死ぬこと自体は光源氏自身が望んでるのであんまり復讐になってないのでは……とちょっと思った(単なるツッコミです)
『雲隠』の光源氏「私はどうしようもなく美しいのだ」以降のセリフ酷いんたけど、瀬戸かずやが美しいので納得しちゃうww
若紫ちゃんが読者の男をずっと「お兄さま」と認識してたのはなんでだろう。若紫ちゃんも史実の人物だった?紫式部の娘とか? それにしても子役かわいい。そんな若紫ちゃんに自分を殺させようとすな光源氏ー!ばかー!(歌仙グッジョブ)
物語、物語の登場人物、作者、読者、
というのがメタ的に何層にもなっていて面白かったです。物語は罪かもしれない、でもその物語には必ず心を寄せる者(読者)がいる。「ならばこの美しい地獄を分かち合おうじゃないか」
禺伝は物語讃歌だと思いました。物語の作者も物語の読者も、2.5次元舞台も観客も。観客=物語を照らすもの と呼んでくれたのが嬉しかった。
ふせったー2023年02月25日より転記
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