193.珍走団
NHKのニュース7あたりで、
「昨夜、国道*号線で珍走行為をしていた珍走団数名が市民と衝突し……」
というニュースが流れてきたら、あなたはどう感じるだろうか?
インターネット上に『珍走団とお呼び!!』というページがあって、これが大変面白い。
その行為を「暴走」という言葉で表現するから、一見社会に何か抗議があり、なおかつ青春のほとばしりもあるように思えてしまう。そこで、本人並びに判断力のない予備軍たちが「カッコいいゼ。夜露死苦!」と勘違いする。ならばこれを「珍走」という、あからさまに脱力感のある名前で呼べば「なんかカッコ悪いな」と気が付き、賛同者が減るに違いない。
よって、今後マスコミは「暴走族」を「珍走団」という名前に呼び換えしようではないか……という主旨のページなのだ。
ここでは暴走族用語の言い換え例もたくさん提案していて、
「違法改造車→珍車」
「ジグザグ走行→振り珍走行」
……と、(下ネタの多さがぼくの趣味とは少し違うのだが)なかなかシャレがきいている。
これは実は、かなり本質をついた考え方なのだ。人は、呼び名が変われば態度も変わりやすいものだから。
テレビはこれまで、
「司会者→キャスター」
「ゲスト→コメンテーター」
「ファン→サポーター」
……へと、プラスイメージへの呼び換えを得意としてきた。ここらで一つぐらい、マイナスイメージへの呼び換えをしてもいいかもしれないな。
【モンダイ点】
◎そういや「副大臣」というのは「政務次官」からの呼び換えじゃないのか?
(2002/1/30)
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