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SESになってしまう受託開発企業の特徴

エンジニアとして働く企業を探す際に、大きく分けて自社開発、受託開発、SESの中から方向性に合う企業を探すかと思います
SNSなどでSESはブラックという評判が広まっているので、自社開発か受託開発から選ぶ方も多いでしょう

ただ、受託開発からSESに方向転換してしまう企業もあります
私のように受託企業だから入社したのにSESになってしまって失敗したと感じている人もいるでしょう
そのような人が少なくなるようにこの記事を書かせていただきます

この記事では私の経験や周りから聞いた話をもとに特徴をまとめていきます


売り上げが上がらない

1つ目は単純にお金の問題です
営業力がなく案件を持って来れない、契約時の見積もりが甘く大量増員などで人件費が嵩み赤字になってしまったなどで、お金を稼ぐためにSESに切り替えるということがあります
受託開発では基本的に請負契約なので、何を作るかに対してお金が発生します
そのため案件で大幅な赤字が発生する場合があり、お金を用意する方法として、労働時間に対してお金が発生する基本的に赤字にならないSESに切り替える場合があります

上場準備をしている

企業が上場するためにいろいろ準備をしている企業のなかにSESになりやすいものがあります
なりやすい特徴はやはり売り上げが上がらない、または赤字の企業になります
下記のサイトを見ると上場の審査基準として業績の持続的成長というものがあります

上場準備をしている最中に思うように売り上げが上がらない場合は上場できない可能性が出てくる→黒字にしなければならない→SESなら赤字にならないということで受託からSESに切り替えるようになります

未経験を大量採用している

未経験を大量採用するとSESになりやすい理由はいくつかあります
1. 開発スピードが遅い、教育コストがかかるため赤字になりやすい
2. システム開発の品質が落ちるため保守の費用が嵩んでしまう
3. 今までの納品システムの品質が客先の基準に達していないので、継続して仕事がもらえない
4. できるエンジニアが教育が大変などの理由で大量に抜けてしまう

少し前まではエンジニアバブルということで経験者がなかなか採用できない時期がありました
また、上場準備をしている場合は従業員の下限があったり、成長率を上げるために経験者を取れないなら未経験を大量に採用するという企業もありました

大量に未経験を採用したとしても技術力が高い方であったり、現場に入れる前に研修などで現場が求めているレベルに達しているのであれば問題ないのですが、あまり教育を行わずOJTのような形で未経験を大量に現場に入れてしまうとその分できるエンジニアの仕事量が増えてしまい、その人たちがどんどん抜けていく→システムの品質が落ちる→客先から仕事がもらえないという負のスパイラルに陥っている企業があります
そのため余っているエンジニアをSESで働かせるということもあります

まとめ

この条件に当てはまっている企業全てがSESになる危険があるわけではありませんが、そうでない企業と比べてSESになる確率が高いと考えています

また受託企業からSESになった場合、求人や企業のサイトにSESに切り替わったことを公表していなければ、なかなか切り替わったことに気づけません
特に上場準備をしている企業であれば、SESということを公表してしまうと求人の応募数が減ってしまうことを懸念して隠している場合があります

現に、私の前職では受託開発を一切受け付けていない(退職後はわかりませんが)にも関わらず企業のサイトに受託企業と記載があったりしましたし、SESに完全に切り替わってから4ヶ月以上SESと知らずに入社する人が後を立ちませんでした

ライトハウスなどの企業の口コミサイトを見て判断できると考える人も多いかもしれませんが、大きな企業でない限り最後の口コミが数年前ということもザラです
なのでSESになる前の口コミしかないことも多いです

未経験からであれば選べる立場でないことも多いので、内定が出たらすぐに受けてしまうことも多いでしょうが、この記事を見て自分が働く企業は大丈夫なのか考えるきっかけになると嬉しいです

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