「御しやすい男」を選んだ尾崎美紀は、「ものわかりのいい女」を選んできたこれまでの男達と実は全く変わらない。

バチェロレッテ2を見た。
誰もが最終話を見るまでは稀に見る退屈な恋愛リアリティー番組だなと思っていたに違いないのだが、最終話を見るにあたって予想を裏切られ、薄っぺらいと思っていた「キャバ嬢のようなさしすせそ女」が実は深く考えていたのではないか(※当たり前だが)と気づかされ、急に動揺して慌てふためいて、考察を行ったり長谷川氏が落とされたことを納得したいがために、あら捜しを始めたりするさまが面白かった。


制作陣のほくそ笑む顔が見えるようである。


私は以前ハオハオ氏の自らの内面に対する洞察力と語彙力の欠如のおかげで番組がつまらない、と書いたのだが、美紀氏が実際日本語が第二言語であるはずのハオ君どころではなく全然語彙がなさそうなのは確かだった。
「ら抜き言葉」にいちいち目くじらを立てたり全然したくないのだが、本当に全ての言葉をすがすがしいまでに「ら抜き」しまくるのでむしろすがすがしいくらいだった(同語反復)。彼女の映像を見ながら、あれ、お天気お姉さんはアナウンサーではないから日本語指導とかはされないんだったっけ?と私は思った。振り返りのナレーションでも大したことを言わないし、ウォッチャーの多くが言っていたように基本的な受け答えがキャバ嬢さしすせそ会話しかしないから、本当に最終話まではつまらない、マクファーが無茶苦茶ヒール役にされていたのは多分彼女自身がつまらなかったからという面が大きいと思う。たぶん番組的に特筆すべきことがなさすぎて面白いネタが男たちの小競り合いくらいしかなかった。


「私の愛を探す旅」とか「多様性をインプルーブする」とかガチで思っていた萌子氏に比べ、尾崎氏本人の出演動機としてはほぼ純粋に会社を有名にするためだったから、制作陣の注文にはたぶん素直だったのだろう。ちょっと話が平板になってきたから、最終話あたりで過去のお涙頂戴の話をしてくれ、とか言われてそうだし、その通りにしてそうだ。
そもそも、お顔が昔の顔と全く違っていて、

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