見出し画像

日曜日に思うこと

 独身時代、日曜日の夜ちびまるこちゃんが終わり、サザエさんが始まるといつもこう思ってた。
「あーあ、明日の朝、会社爆発してねぇかなぁ!」って。
俗に言う、サザエさんシンドロームである。新卒で入社した会社がブラックで、心身ともに疲弊していた。ゴジラが来て踏み潰されるパターンでも良い…いや、いっそのこと、倒れないかな…入院したい…そしたらゆっくり休めるかも、なんて思ってた。

 娘たち二人が乳幼児だったころ、日曜の夜はいつもこう思ってた。
「やっと、週末が終わる…月曜日が来てくれる」って。
平日も保育園に送って、仕事して、保育園にお迎え行って家事して寝かしつけして…って目まぐるしい日々だったけど、仕事している間は自分のタイミングで動けたし、昼ごはんだってゆっくり食べれた。休日は、保育園がある日は寝起きの悪い姉妹がいつもより早く目覚め、ずーっと1日中べったりである。昼ごはんも自分のタイミングで自分の好きなものなんて食べられない。子供の残りものかなんかをかっこむだけである。年子だったので、一人で二人の乳幼児を連れて歩くのは買い物だけでも一苦労。昼寝の時間は同時にはならず、3食準備して片付けて洗い物して、買い物、洗濯、掃除と平日に溜まった家事をして、買い物行ったり、公園行ったり、1日が終わる頃にはぐったりだった。

 娘が生まれて、フリーランスになってからは、日曜の夜ちびまるこちゃんやサザエさんを見ても、もう「会社爆発しろ」なんて思うことは無くなった。
「明日もやるべき仕事があるなんて、なんて有り難い!早く月曜日にならないかなぁ」とすら思ってた。会社からやらされている仕事では無くなったからかもしれない。どの仕事も私が「頭を下げて獲ってきた仕事」か「自分がやりたくて産み出した仕事」だったからだ。この気持ちはフリーランスになって13年たった今も変わらない。月曜日にすべき仕事があることは有り難いことだ。

 そしてその2番目の娘が、私の週末に新たな楽しみをもたらしてくれるようになった。そう、サッカーである。元々サッカーが好きだったのだが、娘とそのチームの応援をするのは本当に楽しかった。娘がサッカーを始めてからは日曜の夜にこう思うようになった。
「あー今週末も楽しかった!また来週の日曜が楽しみだなぁ。明日からも仕事頑張ろう!」って。確かに、早朝にお弁当を用意して、遠征で遠くまで送迎したり、朝から晩までグラウンドに居たり、大変なこともあったけど、それでも私は次女の、次女たちのチームのサッカーを見るのが好きだった。決して強くはないチームだったけど、一生懸命に走る姿や、みんながどんどん成長していく様はいつも元気をもらえた。前述したように、仕事は大好きだが、月曜日からの仕事がますます頑張れるような気がした。

 そして現在。その2番目の娘は、世界で通用するサッカー選手を目指す、という目標のため家を出て寮に入ってしまった。毎週のように、娘のサッカーを応援出来た週末は無くなってしまった。そんな今、日曜の夜に何を思うか。
それが、特に何も思わなくなった、のである。平日と休日が地続きになったとでも言うのだろうか。休日には休日の良さがあり、平日には平日の良さがある。どちらが良いとか無く、どちらも私の人生を生きている感じがする。

ひとつ、強いてあげるとするならば、
「明日の朝、燃えるゴミを出すことを絶対忘れないようにしたい」である(笑)月曜日が祝日の日が1番要注意だ。3回に1回はやらかす。つい先日の3連休もまんまと燃えるゴミを出し忘れた。
 でもこれはきっと、私は今、幸せなんだろうと思う。

 

いただいたサポートは次女が海外挑戦するときの費用として大切に貯めておきたいと思います!!よろしくお願いします。