#358 道は続く

健闘空しく最終戦敗退。今シーズンが終わってしまった。
僕はこの試合でトライを取り、試合の流れを変えるチャンスが来たにも関わらず、生かすことができなかったことに落ち込んだ。
怪我が完全に癒えてなかろうが、結果を出せなかった事実は変わらない。
ニュージーランドに短期ラグビー留学に行って、勇んで帰国。
望んでいた結果を残すことは叶わなかった。
トライを取ることが大きな役割のウィングにも関わらず、1つもトライを取れていない。
僕は試合後恒例の飲み会に参加することなく、帰宅。
どうしても飲み会でいつもの様にバカ騒ぎする気にはなれなかった。
小田急線に揺られて窓越しからのどかな景色を見ながら、家路へと向かう。
所属リーグで優勝すると他リーグの優勝チームが集め、行われるトーナメントへの参加権が生じる。そこで優勝すると関東のクラブラグビー一番となり、関西の一番のチームと戦う。
ただ、もう自チームにはその可能性は閉ざされた。
まずは8月に負った右足大腿部肉離れを完治される必要がある。
そして出来るトレーニングは引き続き、続けた。

チームとしてのシーズンは終わってしまったが、大学サークル内の各チームから数人ずつ集めて混成チームを結成し、体育会5軍チームと試合する事を知った。
僕はすぐに参加を希望し、同じサークルの先輩数人と参加する事になる。
東伏見グランドで体育会チームとの試合ができるのは絶好の機会。
その試合に向け、僕のやる気は高まった。
当日はサークル選抜チームを2チーム結成し、それぞれ早稲田大学体育会ラグビー部と練習試合を行う。早稲田ラグビーを目指し、2浪の末合格。
4月のラグビー部新人練習という入部のかかった猛練習で脱落。
僕にとってこの試合は特別な意味がある。
対戦チームに同じ1年生の部員もいる事だろう。
今の自分の力を知れると共にそして体育会ラグビー部のレベルを体感できる。
その試合までに何度か顔合わせを兼ねた練習が行われた。文学部キャンパス敷地内にあるグランドで、実施。
続く…  

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