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【じゅんじゅんの本棚】ちきりんさん4部作

【じゅんじゅんの本棚】のマガジン、今回はちきりんさんの著書を4冊ご紹介します。

今回ご紹介する4冊は、ちきりんさんの「これからの世の中を生き抜くために必要とされる、4つの根幹の力」のシリーズで、
「論理思考」「マーケット感覚」「生産性」「自分の意見を持つこと(リーダーシップ)」
の4つのテーマで、それぞれ本が出されています。

今回の僕の記事では、これらの4冊を、僕がこの順番で読むのがいいかな、と思う順番で紹介していきたいと思います。


自分の意見で生きていこう

まず1冊目は、『自分の意見で生きていこう』です。

この本は、正解のない問題に対して、自分のアタマで考えて、自分の意見を持てるようになるための、練習の本です。

本の中で書かれていますが、世の中には、
「正解のある問題」と「正解のない問題」があります。
正解のある問題は、調べることで正解にたどり着くことができますが、
正解のない問題は、自分で考えて、自分の意見を持つ必要があります。

そして、人生のいろいろな選択は、正解のない問題がほとんどです。

本の中から、2ヶ所引用しますね。

人生における大切な問題にはどれも唯一の正しい答えなどありません。学校で習った算数の問題とは異なり、どこに就職するか、どんな働き方をするか、どんなスタイルで暮らしていくかなど、人生を左右する問題にはいずれも正解がないのです。
 だから「正解のない問題」について自分の意見が明確にできなければ、自分オリジナルな人生を作っていくことができません。どこに住み、誰となにをして暮らし、なにに時間とエネルギーを注いでいくのか。ひとりひとりの人生は、そういった正解のない問題への答え(選択)によって形成されていくのです。

「はじめに」より

 今までは正解を知っていることに価値があったけれど、これからは「正解のないことについて、自分の意見が言えること」が重要になる。(中略)
 
 「膨大な資料をすべて調べて正解を探す」のではなく「考え尽くして自分の意見を明確にする」ことこそが、スーパーコンピューターやAIには出せない人間の価値であることは、これからさらに明確になっていくでしょう。
 だからすべての人はできるだけ早く学校的価値観を脱し、「正解探しモード」から「自分の意見を考えるモード」に移行する必要がある――これが、私がこの本を書こうと思った根本的な理由なのです。

244〜245ページより


自分の時間を取り戻そう

2冊目は、『自分の時間を取り戻そう』です。

現代社会では、やることが多くて時間が足りない!と、なりがちです。
そんな中で、ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方、ということで、生産性という概念が紹介されています。
また、生産性を高めていくための方法も書かれています。

生産性とは、本の中から引用しますと、

生産性とはあくまで「自分が手に入れたいもの」をいかに少ない投入資源で手に入れられたか、という指標です。

72ページより

この本を読んでいると、
「コストパフォーマンス」や「タイムパフォーマンス」という言葉は、
生産性に関する概念なんだと分かります。

個人的には、生産性を高めるには、インプットを減らす、
という考え方が、目からウロコでした。

それと、第5章の「欲しいモノを明確にしよう」というのは、
上で紹介した、『自分の意見で生きていこう』からつながっているな、と思いました。


自分のアタマで考えよう

3冊目は、『自分のアタマで考えよう』です。

この本は、論理的に考えるとはどうすればいいか、という方法が、
具体例とともに紹介されている本です。

この本で紹介されている方法が、
「ちきりん流・思考の11のルール」として、
帯の裏表紙と、「まとめ」のページにまとめられていますので、引用しますね。

・いったん「知識」を分解すること!
・「意思決定のプロセス」を決めること!
・「なぜ?」「だからなんなの?」と問うこと!
・あらゆる可能性を探ること!
・縦と横に並べて比較してみること!
・判断基準の取捨選択をすること!
・レベルをごっちゃにしないこと!
・自分独自の「フィルター」を見つけること!
・データはトコトン追いかけること!
・視覚化で思考を深化させること!
・知識は「思考の棚」に整理すること!

帯の裏表紙、239ページより

個人的には、最後の「思考の棚」という考え方が、
とても印象に残りました。

(こちらの記事にもつながっていると思います)


マーケット感覚を身につけよう

4冊目は、『マーケット感覚を身につけよう』です。

マーケット感覚とは、僕なりの解釈ですと、
世の中(市場)で何が求められるか、
これから世の中(市場)で何が評価されるか、
を、嗅ぎ分ける力、という感じでしょうか。

この本の目的を、本の中から引用しますと、

本書の目的は、
・マーケット感覚とは何かを説明し、
・なぜそれが大事なのかを理解していただき、
・マーケット感覚を身につけるための具体的な方法論を提示すること
です。
 マーケット感覚の有無によって、同じモノが、同じ人が、そしてまったく同じ環境が、「なんの取り柄もないモノ」に見えたり、「大きな価値のある、これからの世の中で強く求められるモノ=売れるモノ」に見えたりします。会社を辞めることに不安を感じない人や、ごく普通の会社員から一転、異分野での成功を収めるような人は、なにか特殊な能力を持っていたというよりは、自分のごく身近にある「売れる価値に気づく能力」を持っているのです。

「はじめに」より

僕は、この本を最初に読んでから10年近く経ちます。
マーケット感覚が身についた、とはまだいえないなと思いますが、
「これはこういう価値があるのかな」
「これは自分にとってこんな価値があるな」
といったことを考えられるようになってきました。

YouTubeでこの本が紹介された動画もあります。



そんな感じで、ちきりんさんの「これからの世の中を生き抜くために必要とされる、4つの根幹の力」のシリーズの、4冊をご紹介しました。

ぜひ、ゆるりと読んでみてください!