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人生が交差するタイミング「虎に翼」第81話(ドラマ鑑賞備忘録)

思いがけないところで、同じようなタイミングで昔の知人に出会うことがある。あるんだなぁ…しみじみ。

若いころは新しい出会いばかりだった世界。
40代に入って、思いがけないタイミングで思いがけない人と再会する、しかも立て続けに、という現象が発生する。
なので、今週の怒涛の再会シーンは「あるよねぇ、そういうこと」と驚きながらもストンとストーリーに入り込めた。

驚きと違和感のなさが両立する脚本にのめりこみ、心を翻弄されている。
毎日15分、どっぷりと別の世界に浸れるというのは贅沢で幸福だ。

さて、涼子様とたまちゃん。
2人の絆の強さを改めて知ることができてうれしくもあり、一方で2人でしか乗り越えられなかった苦労の数々を思うと苦しくなった。
2人は利他の心を持つ似た者同士であることがわがままな周りの人間に利用されたのではないかと勘繰っている。
涼子様、子爵だか侯爵だかと結婚して幸せに暮らしてなかったの?お相手、出てこい!と荒ぶる自分を抑えている。

そして、優未。
東京時代の猪爪一家を思い出し、「だよね、そりゃ友だちがいなくても気にもならなかったよね」となっている。
今更ながら、猪爪家男子のスマートさに愕然としている。
優未をお姫様と言っていたけれど、彼らこそ王子様だったよ。
優しくて、先回りしてフォローしてくれて、かばってくれて‥‥面白い話、たくさんの知識を持っていて。
パーフェクトだ。
加えて、ちょっと悪な道男。
粗忽だけどにじみ出るやさしさに加え面倒見が良い。

新潟編は、姫が自分の力で人間関係を作りつながりを獲得する修行編でもあるのかもしれない。




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