展覧会で図録買うか買わないか問題(美術鑑賞備忘録)
特別展でいつも悩む、図録買うか買わないか問題。
分厚いし、嵩張るし、高価だし。
でも、会場を出たら買えないし。
西洋画の展覧会は割とポストカード販売が多いのでよっぽど好きなテーマでなければ購入はしない。
ただですよ、仏像系。こちらは本当に悩む。
「この特別展だけのために初めて博物館で公開しました」系の仏像はポストカードにはなっていないことが多い。
安売りはしない派なのか。
立体なのでアングルが重要なのに、全部真正面。
図録もそういうのが多い。
その点、2017年に開催された「興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」」の図録は最高に素晴らしかった。
購入して大正解。
こちらの図録、バックショットからズームからいろんな角度で展示されていた仏像を紹介している。
漆黒の背景に神々しく(という表現が仏像を表するのに適しているのか不安)浮かび上がる仏像。その隅々まで集中してみることができる。
拡大された写真から初めてわかる目の素材、繊細な顔の造形など900年近く前の造形を見ることができるのは本当に贅沢だ。
この図録は何度も何度も読み返している。
写真を見ながらスケッチしてみると、細かい皺まで彫刻で表現されていることがわかり、感動してしまう。
ということで、やはり仏像メインの展覧会は図録購入一択という結論。
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