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力がわく川柳「川柳集 カメレオン」徳道かづみ(読書備忘録)
川柳が好き。詩も好き。
だけど詳しくない。
川柳、短歌、和歌、俳句、色々あるけれど正直よくわかっていない。
長さとか季語のあるなしの違い??くらい。
短い言葉や文の中に日常とか生きることとかのおかしみとか悲しみが表されていて惹かれる。
俳句は研ぎ澄まされた言葉の格闘技のようなイメージ。
一方の川柳は、庶民に寄り添って言葉で遊んで日々の憂さを笑ったり嘆いたり、労働する人の歌というイメージ。
近所の紀伊國屋書店では、なぜか(と言ったら語弊があるけれど)よく俳句・川柳フェアみたいなのが小さなコーナーで開催されている。
書店員さんの熱いメッセージがポップに書かれていて、うれしくなってしまう。(こちらの書店は、やたらと熱が入ったコーナーがちょこちょこあって、専門外のコーナーとはいえ通り過ぎるのは惜しく、気が抜けない。)
その川柳フェアで見つけたのが「川柳集 カメレオン」
ぺらぺらとめくって読んで、立ち読みでは済ませられない歌(と言っていいのか)の数々。
好きな歌に付箋を貼っているのだけど、読み返すと、突然心に刺さる付箋がついていない歌に出会う。
付箋で印をつけられた歌に「あの時の私」と再会して、また歌をかみしめる。で、隣に目をやると「今の私」への歌が待っている。
まだしっくりこない歌も沢山あって、それもいつか腑に落ちることがあるかもしれないと楽しみでもある。
短い言葉に心揺さぶられる不思議な体験。
私がずっとすきな歌は
経歴書 ずっと人間です以上
本当に言葉合わせの妙と言うか匠と言うか、すごいとしか言いようがない。
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