見出し画像

新月の夜だから…「『夢ノート』のつくりかた―あなたの願いが、きっとかなう」(読書備忘録)

書名:『夢ノート』のつくりかた―あなたの願いが、きっとかなう
著者:中山 庸子
発行年:1998年
出版社:PHP文庫

高校生のころ、図書館で手に取って一気にはまった本。
当時から集団が苦手で、親も問題を抱えていて、家も学校も心休まる場所ではなかった。
そんな時、地元の図書館で見かけて「甘ったるい題名だな」と思いながら手に取った記憶。

自己否定と消えることばかり考えていた私は読んですぐにまねをした。
なんでもいいからやりたいことを書き出した。
欲しいもの、行きたいところ、欲しい親、欲しい関係、欲しい友人、なりたい自分…
いっぱいいっぱい書きだした。
書いて書いてなんとか心を慰めていた。

その後も気づいたときに夢ノートを書き出して、読み返したりしていた。
時を経て読み返すとかなった夢も少しあって、多少は変化している…そんな風に思えてうれしかった。

あれからずいぶん経ったけれど、思いついたように書き出している。
それは決まって自分がつらくなったときなんだけど。

満月や新月には心のデトックスをしたら良いと聞いた。
新月は特にスタートの日だということで、久々に「夢ノート」を書いている。
退職直後は心身ともに疲弊して自分の望みなんて全く思い浮かばなかった。
いやな記憶が頭の中でリピートしてつらくなる。でも、それを振り払うようにひたすら欲望を記す。
夢、というより欲望の方が近いかもしれない。

ただ一つのルール、それは、自分も人も傷つけないこと。傷つけるようなことは書かない。それだけ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?