赤いブレスレット同盟「虎に翼」第92話(ドラマ鑑賞備忘録)

何が気になるってあの赤いビーズのブレスレット。
ストーリーの不穏さ、美佐江の不気味さ以上に気になるあの赤いやつ。
あれは美佐江の手作り?
割と手が込んでそうなのだけど、手作りだとしたら美佐江、結構かわいいというかいじらしいな…

一人でいくつも手作業で作っている様子、想像したら胸が痛い。

「どうして人を殺しちゃいけないのか。」とか、サイコパスっぷりがあふれ出ているけれど、なんだか気の毒になってきた。もし、あのブレスレットが美佐江自身の手作りだったとしたらなおさら。

恵まれているがゆえに、周りから同等に扱われることなく、大人からも十分かわまれてこなかった子、かまってほしいとか仲良くなりたいという気持ちが暴走して、支配になっている。
誰かの気を引きたくてする質問、自分を絶対裏切らないという確認のための悪行の数々に見えてしまう。
「なぜだめなの?」という割には、悪事を他人にやらせているのが最大の答えな気もするけれど。(まだ美佐江黒幕確定はしていない)

人を支配して、自分から離れていかないか試す。
意にそわない対応をされると被害者面をして力を持った人を使ってやり返す…。たちが悪いと言えば悪いけれど、拗らしたかまってちゃんに見えて仕方ない。拗らせ切らないうちに正しく法を使う人になってほしい…

もし、美佐江が本物のサイコパスモンスターだったら…「法律に触れることなので絶対にダメ」ということで法曹の道に入って順守するしかないのか。
彼女の問いに寅子はどんな答えをだすのか。

昔、中学生が事件を起こした。当時、大きなニュースになり、大人たちは「そんなことを問われるなんて」と「問」そのものに動揺していた。
ある人は、理屈じゃないと怒り、ある人は有効な答えを用意できないと頭を抱えていた。

思えば、その当時から何となくこの問いの答えを考えつづけている気がする。「なぜ人を殺してはいけない」ということ、「なぜ自殺はいけないのか」ということ。

心の杖になったのがV.E.フランクル著「それでも人生にイエスと言う」だけれど、今ちょうどNHKで特集が組まれている。
人の命がないがしろにされている今、もう一度読み直したい。

最近読んだ記事で興味深かったのはこちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?