強引なのはOK?「虎に翼」第85話(ドラマ鑑賞備忘録)

たまちゃん涼子様の関係が新しいステージにはいった。
直道さんの、やっぱり話さなきゃねと言う声が聞こえてくるようだった。
たまちゃん、涼子様の件は、寅子の正面突破力とすべて俎上に載せて公明正大な場を作るというストロングスタイルが功を奏した。

そして今日。
稲さんに今後のことを提案した寅子。
そこまで考えていたのかと目からうろこだった。

心の機微をとらえること、察することが苦手でそれを自覚している彼女だからこそ、様々な側面から今後を考えていたんだろうと思うとただただ感服。

ただただ感服。
だけれども。

稲さんにたまちゃん・涼子様のサポートをお願いするのは素晴らしいけれども。けれどもさ。

優実に言う前に「両立が難しければ我が家に来るのをやめていただいて構いません。」ってのはかなり強引。
稲さんのことを思ってのことだろうけど、稲さんが来るのをやめないのも織り込み済みだろうけど。

せめて、優実がいないところで話してほしかった…と、かつて子供で親に振り回されてきた小さな私が騒いでしました。
この、スタンドプレイが続くとまた優実の信頼を失ってしまうかも、と老婆心。

友だちを作るように言ってごめんなさいではなく!!
…と思ってしまった。

でも、個人的ハイライトはこのセリフ。

心のよりどころが一人だと関係が対等から特別になっていびつになっていく…。失った時なかなか立ち直れない。
だから優未にはよりどころをたくさん作ってほしかったんだと思います。
でも、よりどころは友達じゃなくたっていいんだわ。
私、稲さんにもそういう場所や人をたくさん作ってほしいなって。

私が救われた。
今の私も、小さな子供だった私も。

リスク分散的な感じで、頼れる人を複数持つようにといろんな人に言われてきた。自己啓発系や発達障害関連の本でも同じようなことが言われている。

でもですよ。
それができたらこんなに苦しんでいないのよ。
一人が好きなのに、友達を複数作らなきゃというプレッシャー。
作れないことへの罪悪感からの自己否定。

拠り所は友達じゃなくてもいい。
場所でもいい、人でもいい。
優実は好きな人たちの他に料理やお絵描き、歌うこと。
場所だけでなくて自分が心地よくなれることでもいいんだと思うとすごくほっとした。

よりどころ、増やしていきたい。


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