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「みるみるつながる仏像図鑑」監修: 三宅 久雄(読書備忘録)
書名:みるみるつながる仏像図鑑
監修: 三宅 久雄
出版年:2019年
出版社:誠文堂新光社
記憶力が悪すぎて読んでもするする知識が抜けるザルのような私の海馬。
色んな仏像を見て素敵だと思いつつ、時代ごとの特徴や運慶・快慶作の仏像を俯瞰したらどういう特徴があるのかなどどうにもわからなかった。
この本は、時代ごとの仏像の特徴をイラストで丁寧に解説してくれていて、書名通り「つながる」。
あの有名な仏像はどこから来て、それを見た当時の権力者がどれほど衝撃を受け、心酔するに至ったのかを想像したらとても楽しい。
インドで生まれた宗教が大陸を渡り、東の果てでどのように根付き、発展したのか、仏像を通してその一端を垣間見ることができた。
本書は、すべてイラストで構成されているので、年代が違う仏像もイラストのトーンが同じで、そのおかげか特徴がより明確になっている。
デフォルメされているわけではなく、古さや傷、質感という情報が(意図的かどうかはわからないけれど)取り除かれているのが良かった。
運慶作の仏像リスト(快慶もある)というページがあって、証明写真のようにずらっと仏像が並んで描かれているのも良かった。
入門書だけれど、変に敷居を下げていないというか、ポップになりすぎていないところ、イラストを担当された永田ユキさんの仏像愛を(勝手に)感じられたところがすごく良かった。
仏像世界にどっぷり浸れる良書。
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