「自分疲れ-ココロとカラダのあいだ」頭木弘樹著(読書備忘録)

「自分疲れ-ココロとカラダのあいだ」
頭木弘樹 著
2023年 株式会社創元社

自分にうんざりするというか、なんだか本当に疲れてしまうことがある。
環境とか周りの人とかそういうことではなく、自分に疲れてしまう。

自分を持て余しているとも違う、逃れられない疲れ。

この本は、「自分が心と体のどちらにあるのか(あると考えるのか)」から自分というものを読み解いていく。

私が特に好きなのは5章「『食べられない』と『漏らす』」で共食について書かれた、「食べることは人と人をつなぎ、食べないことは人と人を断ち切る」という一文。
著者の造語、「共食圧力」は私のこれまでの悩みや苦しみを言い当ててくれたような言葉だ。
一緒に食べるということは受け入れる、食べないことは拒絶を表す(拒絶として受け止められる)らしい。

そうだ、頭ではわかっている。
共食は集団に加入するために必要かつ重要な儀式なのだろう。
それを圧力と感じる人にはつらい。

一つの章に込められた情報量が多すぎて咀嚼し理解するのが難しい。
一文一文に止まってしまい読み進められない。
読了まで時間がかかりそう。

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