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心残りはしてあげたかったこと「虎に翼」第59話(ドラマ鑑賞備忘録)
名作。名シーン。号泣。
心のベストテン第一位(ドラマ部門)が塗り替えられた。
朝から何度も見返して、毎度涙を流している。
はるさんの心残りが、道男(戦災孤児集団のリーダー格の少年)をただ抱きしめることだったことに涙が止まらない。
誰かに何かをしてあげたいという心残りってなんと素敵なんだろう。
寅子が言うように、「一番まっとうでやさしい人」だ。
道男にかけた「よくここまで一人で生きてきたね」という言葉。
戦争が始まる前から孤独を抱えて生きてきた道男にとって、今までの自分を全肯定し、救いになったかと思う。
きっと道男はこれからも生きていけるし、困難にあってもはるさんの言葉が支えになると確信できた。
道男「ばあちゃん、死ぬのかよ」
はる「…死ぬ。」
道男「死ぬなよ。じゃあまた俺一人じゃん」
はる「それは、これからの道男次第。すべてを突っぱねちゃ…だめ」
「死ぬなよ」と言う道男の声が少し裏返っているのがもう、虚勢を張って精一杯大人ぶっていた彼が急に小さな子供に見えた瞬間だった。
やさしさと真心に触れて心の鎧がどんどん外れていく感じが悲しく愛おしかった。
はるさんの「すべてを突っぱねちゃ…だめ」と絞り出した言葉は、幸せになるための扉を自ら閉ざさないでほしいという祈りに聞こえた。
夜が更け、花江ちゃんと寅子に今後を託すはるさん。
「これでいい…これで…」というはるさんに「嫌だ」と泣く寅子。
こんなに切ない「嫌だ」は初めて聞いた。
「お願い、いなくならないで。ずっとそばにいてよ」
素直に自分の気持ちをぶつることができる寅子、
気持ちをぶつける相手がいて、受け止めてもらえた寅子。
そうできなかった人たち、望んでも手に入らなかった人たちの顔が思い浮かんで少し胸が痛んだ。
明日からはるさんのいない日常が始まる。
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寅ちゃん。
初回から、ずっと誰かに似ていると思っていたのだけど…
今日の泣き顔を見て、「となりのトトロ」のめいちゃんだと気づいた。
五月ちゃんは大きくなったら地元で教員になっているイメージ。
めいちゃんは…大きくなったら定職とかそういうことは抜きにして世界中を飛び回ってそう。
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