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異世界転生ドラマとして見る「新宿野戦病院」(ドラマ鑑賞備忘録)

2024年 日本
出演:小池栄子、仲野太賀 他
脚本:宮藤官九郎
配信:新宿野戦病院 - Netflix

朝ドラ&大河俳優の皆さんが多く出演されている本ドラマ。
「虎に翼」放送中のためか、志半ばで亡くなった優三さん、病に倒れた父・直言さん、まだ存命中だけれど梅子さんや雲野弁護士など、生まれ変わった別の人生を見ている気がしてならない。

優三さん、真面目実直で前世は気を使ってばっかりだったけど、軽薄になったね…でも、我儘を言えるのは良かったよ。
直言さん、相変わらず余計なことを言ってるね…一言多いのと、間が悪いのは変わらないね。
梅子さん、顔色を窺う人生を卒業したんだね。
北条政子から何度目の転生なのか、バイタリティはそのままね。

とか、とか。
この他にも過去作の大河や朝ドラに出演されていた方が多く、一つ人生を終えた人たちがワイワイ好き勝手やっているという気がしてならない。
バイアス…。

新宿歌舞伎町の熱気、シティ―ハンターも同時並行で存在していそうな雰囲気、風景としての歓楽街好きとしてはかなりテンションが上がる。

元軍医のヨウコさんの言葉遣いは謎(英語と岡山弁と言うことはわかるけど、どちらもネイティブからしたらどうなんだろう)
ちょいちょいヒヤッとする表現や内輪盛り上がりみたいな場面があって、現実と放送できる範囲の虚構のバランスが難しいのかなと思う。
ノリについていけず取り残された気持ちになったり。

法に触れているけど一概に糾弾できない社会的弱者や、グレーゾーンをどう扱うか、エンタメとして扱っていいのか、無邪気に消費しても良いのか、もやもやもやもや。




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