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大河ドラマに教科書副読本(読書備忘録)

NHK大河ドラマ「光る君へ」に完全に心を持っていかれている。
高校時代、日本史や古典の授業を何となく受けていた(好きでも嫌いでもなく、そもそも興味がなかった)自分が恨めしい。

「源氏物語」はかろうじて大和和紀さんの「あさきゆめみし」で履修した程度で、光源氏…マザコン拗らせ男で女に甘えすぎだ!と苦々しく思っていた程度。

1000年以上前にこんなに豊かな文章表現、生々しい人間模様が描かれていたのに…私のバカ。「古今和歌集」とか「蜻蛉日記」とか…定期テスト用の知識のみ。今更ながら知識欲が沸き上がり早速買ったこの二冊。

1.「ビジュアル資料 原色シグマ新国語便覧」
   国語教育プロジェクト編著
   文英堂 ¥922(全416頁カラー)
  ★ 文学専門の歴史書として、漢文や古典の文法書初級編としてつまみ読みも楽しい。

2.「詳説 日本史図録 第10版」
   詳説日本史図録編集委員会
   山川出版社 ¥946(全376頁カラー)
  ★日本史網羅。出来事だけでなく海外との関わり、産業、文化、宗教など様々な視点でこの国に暮らす人たち(主に権力者)の歩みを知ることができる。

改めて読んでみて、情報量の多さに圧倒された。
「それ知りたかったやつ!」とか、「この人とこの人同時代の人だったのか」など、テスト勉強で覚えた点と点がつながり線となった気がする。
もう少し知識を蓄えられれば時代の様子が2Ⅾくらいにリアルになるはず。

古典とか歴史とか、正直なところ科目によっては「え?いるの?必要ですか?」と思っていたけれど…今は声を大にして言いたい。

必要。生きる上でかなり必要だし重要。

日常の解像度が上がる。
壁にぶち当たったときの選択肢が増える。
自分のくだらなさやどうしようもなさが…「◎百年前のあの人もなんか同じことで悩んでいたな」と薄まる。
今を生きる杖になる。

図録と便覧に関しては、高校のころよりも歴史研究が進んでいて、「あれ?これ知らないよ」ということも多いので楽しい。
知識のアップデートに1冊1000円以内とは本当にお得。


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