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ネットで騙されないために必要なこと

医療情報の扱い方を指摘されて、WELQなどのサイトが閉鎖になり、おかしいのでは?と指摘されたらすぐに消えるようになり、googleの検索法が変更になって、ネット上で見かける医療情報は問題のあるものばかりという状況は少しは改善された。

だが問題は医療系だけに限らない。医療系のような命に関わる心配がないとしても、私たちの巻き込まれる最大の問題は自分が騙されてしまうことと, 人が騙されるきっかけをつくってしまうこと。

これをやってしまう機会はあまりにも多い。私みたいに何を見ても「ほんと?」と疑ってかかるのが習慣になっていない人には、余計な努力と手間を求められることになるから、面倒くさいし、実害もないし、まず疑ってみろと言われても、そこまで堅苦しく考えなくてもと思う人が大多数だろうし、だから現在のネットになっているんだといえる。

困ったことにネットという場所では石のほうが目立つ場所に並べあったり、もっともらしい説明がついていたり、素敵っぽいラッピングで包まれていることが多い。

手っ取り早い対策としては、これを逆手にとって、目立つもの(広告枠で表示されるもの)は読まない。もっともらしいブログも閉じる。キラキラピンクのナチュラルで素敵っぽいものも読まないのを実行してみよう。

たぶんこれだけで、かなり頭の中はすっきりしてくる。読まなければシェアやRTで人を巻き込む危険も減る。

こういうのは、石を売ろうという商売が多いからで、読まないでも知らないでもたいして損はしない。むしろ石が玉に見える暗示を刷り込むこともあるので、潜在的な危険物件だったりもする。

もう一つ商売系が良く使うのは、脅しと煽り。人間びっくりすると判断力が鈍る。「え、そんなことが!」とびっくりさせておいて、危険だ危険だと煽る。古典的なのが週刊金曜日の「買ってはいけない」だが、マイルドに「知らないと損」と始まる見出しも多くがこうした煽り記事の仲間だ。

幸か不幸か「心理学を使ったコピーライティング」などというブログやサイトも多数あるので、心理学を使ったコピーのパターンを習得しておくと、ひっかけを狙った売り込み文句から逃げられる可能性が高い。パターンが見えてくるとウンザリするのは請け合いだが。

さらに心理学利用系では「泣ける」「感動」などをうたっているものも避けたほうが良いだろう。たいがいどこが感動なのかとがっかりするのだが、がっかりしたときには、サイトはPV数を稼ぎ終わっているし、この人は感動系に反応するということで、毎日「驚き感動する話」が表示されだしたりして、鬱陶しいことになったりもする。

鬱陶しいだけなら騙される危険もなさそうだが、厄介なことに人間には見たこと聞いたことがある言葉に対しては警戒心が薄くなり、直観的に良いと思いがちだという性質がある。

インチキ系の健康食にはサイクルがあって、忘れたと思った頃にゾンビみたいに蘇ってくる。これもおそらく名前やキャッチコピーが「どっかで聞いた言葉」化しているからだろう。

中身のないネット記事でも繰り返し読んでしまうと、「そう、これこれ!こういうことってあるのよ」と自分でも気が付かないうちに刷り込まれてしまう。

危険煽り記事みたいな書き方になってしまったが、警戒心が薄れてしまうのは間違いない。

だからできれば「あなたは感動する」みたいな見出しに好奇心を刺激されてついクリックという行動はやめておこう。

じゃあ、ネットで何を読めばいいのかというのは、また別項で(続く)



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