いつか芽吹く日のために。
今日は一粒万倍日。
何か種まきすると、一万倍に実る日、だそうです。
明確な理由があるわけではないけれど、ここしばらくnoteを書かずにいました。不思議なもので、しばらく書かないと「次に書くこと」の重みがなんだか増して、余計に書けなくなってしまいます。現に、この記事にたどり着くまでに、いくつかの記事を書いては消し、書いては消しを繰り返していました。
そうこうしているうちに、何やら規模の大きな賞がはじまり、素敵な文章がたくさん投稿されていて、それらに関する感想もtwitterでにぎわっており・・・で、なんだかどんどん億劫になってしまっていました。
もともと、文章を書く才能が特別高い方ではないと思います。そのうえ、大人になってからの読書量や文章を書いた量でいけば、おそらくnote界隈では下から数えた方が早い方ではないでしょうか。文章を書くのは楽しいし、幸せだし、読んでもらえたらとてもうれしい。でも、立ち止まると少し動きづらくなってしまう。たくさんのキラキラした才能の前で、怖気づいていた、というのが正直なところかもしれません。
それでもまた書いてみよう、と思ったきっかけは、フクイチさんの記事で、私の記事に言及してくださっていたことでした。
紹介自体の主目的はある種のデータ解析なので、私の記事が特別フクイチさんの気持ちを動かしたわけではない、とは思います。それでも、もはや忘れられてしまっているのではないか?とびくつきはじめていたタイミングで、少し前の作品を取り上げてくださったことが勇気になりました。
スピード勝負にはめっきり弱い方です。あれこれ考えるうちに、あっという間に世界は動いていて、タイミングを逃すことが多々あります。特に現代のように、だれもが「赤の女王」のように走り続けなければならない世界では、立ち止まって考えているとあっという間に後退してしまいます。わかってはいるものの、そのスピードにくらくらしてしまうのです。
そんな世界でも、書いたものが残っていくこと、そしてそれに目を留めてくださる人がいること。きっとこの世のなかのスピードとは関係なく、草が大地に芽吹くように、ただただそこに在り続けるということ。それはとても心強く、ありがたいことでした。
書いたものが在り続けるのなら、そこに種をまくことをあきらめないでいよう、と思います。
今日は一粒万倍日。
まいた種が、いつか一万倍に実ることを願って。
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