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「ブッタが教える愉快な生き方」書評

草薙先生の本を読み交流させていただいて以来、仏教に興味が湧いている。自然の中でぼーっとするときの感覚を仏教的に解釈すれば的確に言語で表現できる気がして、気に入っているだけなのかもしれない。森の中の生活と宗教的な勉強はとても相性が良い。

この本はとても読みやすく、超初心者向きで誰でも楽しめる本だと思う。

面白かった内容/文章は下記
・頑張らずに(doingせずに)身をまかせる(beingする)
・私たちは「縁起」として存在している(縁起とは宇宙の全ての存在が無量無辺の因縁によって相互に影響し合いながら存在し合っている。私たちは縁起の産物であり主人ではない)
・学得や禅問答の先にある体得、樹下にただ座ること
・ブッタは意志や意欲によって自我の自由を手に入れようとする瞑想や苦行(強為)を辞め、開かれた態度で自ら行われていく自発的な行為(云為)に軸足を変えた。それを自我からの自由と呼ぶ。
・修行というのはいわば発酵現象のようなもの。人間に有用な発酵へと向かうための条件が整わなければ、何も起こらないか、下手すると腐敗の方向に進む。

自分との向き合い方って瞑想とかコーチングとか色々あるけれど、どうもhowに寄りすぎている気がして、私には仏教を通した学びや実践が合う気がする。社会的で欲的で資本主義の中を生きる都市的な自分(自我)と、ただ存在している自分(自己)、のルールや価値観が違いすぎて戸惑うけれど、それを行ったり来たりするのが良いのだろうか。両者の関係性というか、折り合いのつけ方というか、それを超えた第三の視点というか、まだその辺りが自分的には課題だな。

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