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野鳥の森 ピッキオツアーへ参加

このところ気持ちが晴れなく不安定だったこともあり、朝起きてもどうしようもないので、早朝のバードウォッチングに参加した。4:30に起床して5:00からの会に参加した。計3時間のツアー。
この時期なので参加者は私しかおらず、大塚さんという方が案内してくれた。大塚さんは現在の星野リゾートの社長さんが新卒を募った時の第1期生で大学卒業して30年もこの仕事をされているとのこと。植物や動物、鳥についてとても詳しくて何を聞いてもとてもわかりやすく教えていただいた。
途中までは仕事のことで頭がいっぱいで心ここに在らず状態だったけれど後半から段々鳥たちや自然に心が向かうようになり、自分の中に前向きな心や好奇心が戻った気がした。こんな場所が日本に増えることが弊社のミッションだなーと思ったりした。
今日は忘れないうちに、どんなことを教えていただいたか、考えたか、感じたかなとまとめておこうと思う。

1.野鳥の森と軽井沢の歴史
2.野鳥の森で出会った鳥たちと人たち
3.鳥たちの行動と季節
4.森から感じ学んだこと

1.野鳥の森と軽井沢の歴史
軽井沢野鳥の森は、1974年に、全国で初めて国設の野鳥の森として指定された所で、かつては日本三大野鳥生息地と言われたところです。星野温泉を発掘した先先代である星野嘉助さんと日本野鳥の会の創設者である中西悟堂さんが知人であり、軽井沢に集まる文化人/歌人たちが野鳥を楽しんでいたのが始まりでした。現在の社長が留学先で野鳥ツアーがあることを知り、ピッキオという野鳥や自然のツアーを行う部署を立ち上げられたそうです。
野鳥の森の途中で浅間山が大きく見えるスポットがあるのですが、そこには軽石が落ちています。これは200年程度前の浅間山噴火/天明の大噴火の際の石だそうです。(これは世界大恐慌や世界大戦のずっと前だし、綿織物が盛んだった時期だなと感慨深くなりました)浅間山は数百年に一度大噴火があり、多くの方がなくなったとのこと。今でも警戒レベルが変わるたびに登山できるエリア変わってくる活火山です。

2.野鳥の森で出会った鳥たちと人たち
今日は25種類の鳥たちの声を聞けたり姿を見ることができました。

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私は熱帯魚と同じでカラフルな生物が可愛くて好きなのですが、鳥で綺麗な色の鳥はだいたいオスでメスを惹きつけるためと言われているそうです。特にオオルリ、キビタチにはたくさん出会いました。ガイドの方が持っている大きな望遠鏡で見ると嘴を大きく広げて鳴いている姿やご飯を食べている姿が観察できていくらでも飽きずに見ていられるような気持ちになりました。
またフクロウは普通の野鳥より1ヶ月くらい前からやってくるため今ちょうど子育ての季節。親鳥が子採りにモグラをあげている姿も観察できました。フクロウは子供が自分で餌を取れるようになると親離れするそうです。つい娘と被らせてしまいました。

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3.鳥達の行動と季節
野鳥は一年中住んでいる野鳥と渡り鳥に分かれ、渡り鳥は冬は餌を求めて東南アジアへ、春はこちらに戻ってくるそうです。まずはオスの鳥が渡ってきて場所を確保し(縄張りを作り)その後メスが渡ってきます。4月下旬〜5月は小鳥のさえずりが美しい季節ですが、そもそもさえずりとは、縄張りをアピールしたり、メスにアピールするための行動とのことでした。また最近DNA技術の発達により同じメスから生まれたひなたちの中でもオスと違うDNAを持つヒナが多く観察されるようになったとのこと。つまり鳥達も結構浮気しているということがわかったそうです。
今の季節はちょうど地面から色々な植物や虫が出てきていて、一方で木の上の方はまだ葉がつかないような時期。木に葉が生えると鳥を見つけにくいので葉が生えていない今の時期はチャンスなのと、まだ木に食べ物がないので地面に下りて虫を探す野鳥を観察できるため、バードウォッチングにとっては最適な時期だそうです。

4.森から感じ学んだこと
森の中を歩くと匂いも風も小鳥の声もとても気持ちいいしリラックスできたのですが実際の鳥の行動を見ると、基本的には1繁殖のため,2餌を得るためのどちらかの目的で行動しているということがわかりました。きっと他の生物もそして人間もそうなのだろうなと。マクロに見ると多様性があり調和がとれておりとても美しいけどミクロなレベルだと熾烈な争いをしている。人間のビジネスの世界と被って見えてちょっとゲンナリした、、でもこれが真実。人間界東京から離れて軽井沢で野鳥を見ながら読書の日々を過ごすなんて素敵だなぁ美しいなぁとか思っていたけれど、鳥達も頑張っているんだ、私も人間界で頑張ろう、となぜか変な勇気をいただきましたとさ。
あとはガイドの大塚さんの自然や鳥に対する深い知識と鳥の声を聞き分け場所を特定する耳に尊敬しまくり。これからも何度もお願いして私をもっと深い自然の世界にアシストしていただきたいなぁその世界をもっと知りたいなぁと知的好奇心に満たされました。ありがとうございました。


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